EC運営で鍵を握る「在庫回転率」とは?計算方法や目的、注意点などをご紹介

こんにちは。ECサイト運営における最重要ポイントの一つとして、在庫管理が挙げられます。在庫の状況に応じて、仕入れや売上が大きく変わってくるのは明らかです。しかしながら、在庫状況の把握と一概に言っても、具体的な手段に悩みを抱えるご担当者様も多いのではないでしょうか。そこで、今回は「在庫回転率」について、計算方法や算出する目的、注意点などをご紹介します!

在庫回転率とは?

在庫回転率とは、一定の期間で在庫の入出荷数、つまりどの程度の数量を仕入れ、販売しているのかにより、平均在庫が何度売れたかを数値で示したものです。該当の期間で、商品の在庫が入れ替わった回数を算出し、在庫の動きを見える化することができます。求め方は2通りあり、金額と数量(個数)を用いてそれぞれ算出することができます。

在庫回転率の数値が高いほど、回転率がよく、より短期間で商品が出入りしている(売れている)ことを示します。一方で、数値が低ければ、商品が売れるまでに長いスパンがかかることを意味します。

一般的に、在庫回転率を高い方がいいことは明らかです。しかし、数値が高すぎる場合は、在庫切れの状態を生み出す可能性もあります。また、商品の品種や業種によって、在庫回転率の目安は異なります。したがって、一概に数値が高ければ高いほどいいとは言い切れないでしょう。

在庫回転率を把握する目的

在庫回転率を算出する主な目的は以下の3点が挙げられます。

①在庫の動きを可視化する

在庫回転率を算出することで、一定期間の間に在庫が入れ替わった回数を明確にすることができます。つまり、商品を仕入れてから、販売するまでのスピードを把握できるようになります。

②無駄なコストの発生を防ぐ

在庫の仕入れ〜販売の期間を把握することで、より的確な仕入数を予測することができます。つまり、廃棄となり得る、「過剰在庫」や、在庫切れを生み出さないための最小限の在庫数を示す、「適正在庫」なども求めることが可能になり、無駄なコストの発生を防ぎつつ、利益の最大化を目指すことができます。

③ECサイト全体の質を高める

在庫回転率より、適正在庫を算出することで、商品の品質維持を実現することができます。ECサイト運営では、商品をお客様の手元にお届けするまでのスピードと正確さ、商品やサービスの品質が成功の鍵を握ります。正確な在庫回転率を把握することで、最適な在庫数を予測し、高品質な商品の販売が可能となり、ECサイト全体の質を高めることにつながります。

在庫回転率の求め方<金額を用いた計算方法>

①金額ベース②数量ベースのそれぞれを用いた在庫回転率の求め方について解説します。両者の計算方法に共通した、必要なデータとして、「①調査期間②調査開始時の数値③調査終了時の数値」が挙げられます。
数量を元に求める場合のみ、「日々の出庫数量」も必要となります。

それでは、金額を用いた求め方について解説します。

【売上原価】
売上原価=(該当期間の期首の商品棚卸高+商品の仕入れ高)ー該当期間の期末商品の棚卸高

売上原価は、「出庫金額」「売上金額」ともいわれ、「商品棚卸高」とは、その期間において、在庫として売れ残り、翌期へ繰越す商品のことをさします。

【平均在庫金額】
平均在庫金額=(該当期間の期首の棚卸高+該当期間の期末の棚卸高)÷2

平均在庫金額は、「棚卸資産」「平均商品在庫高」ともいわれ、該当期間の期首と期末の在庫金額の平均で求めることができます。

原価と売価、どちらを使うべきか?

金額ベースで在庫回転率を算出する場合、「原価と売価のどちらの数値を使うのか」と迷われる方も少なくないでしょう。売価は、原価に利益をつけた金額であるため、仕入れ〜販売までの「在庫」の実態をより正確に把握するためには、原価の数値を用いて計算する必要があります。

金額を用いて在庫回転率を算出する際には、以下のデメリットがあることも念頭に入れておく必要があります。

デメリット・決算書が必要となり、1年ごとの計算になってしまう
・棚卸には「製品、仕掛品、原材料・貯蔵品」が含まれ、商品の原価以外の要素にも左右され、金額のみで正確な数値を求めるのは難しい

そのため、在庫の数量を用いて、在庫回転率を求める方がより一般的であるといわれています。

在庫回転率の求め方<数量を用いた計算方法>

続いて、数量を用いた在庫回転率の求め方について解説します。

【総出庫数】
総出庫数=対象の期間における日々の出庫数量の合計

【平均在庫数】
平均在庫数=(該当期間の期首の在庫+該当期間の期末の在庫数)÷2
(期首と期末の平均を求める)

数量を用いて在庫回転率を算出するメリットは以下の通りです。

メリット・決算書が不要なため、いつでも数値を求めることができる
→月単位での算出も可能になり、常に正確な数値を把握することができる
・より現場の実態を把握することができる
→数量以外の要素に左右されることなく、正確な数値を求めることが可能になり、在庫管理の現場の実態を把握することができる

したがって、在庫回転率を求める場合、金額を用いた計算に比べ、数量を用いる方が、より正確な数値を算出することができます。

在庫回転率を向上させるためのポイント

在庫回転率を高めるためのいくつかの施策として、以下の4つが挙げられます。

ポイント・定期的に在庫回転率を求める
・リードタームを短縮する
・在庫整理を行う
・目標数値を設定する

①定期的に在庫回転率を求める

金額を用いて在庫回転率を算出する場合は、決算書が必要となり、計算できる時期が限られてしまいます。一方で、数量(個数)を用いることで、いつでも数値を求めることができます。

定期的に在庫回転率を求め、在庫状況や動き方の見える化を実現し、より正確な数値を把握することで、余剰在庫の削減や適正在庫など、その他の多くの数値を求めることも可能になります。その結果、在庫状況における課題が明確になり、改善に向けた取り組みも可能になります。

②リードタイムを短縮する

リードタイムとは、一般的に作業に着手してから完成するまでの期間のことをさしますが、ECにおいては「お客様が商品を注文してから、商品が手元に届くまでの期間」を意味します。

ECにおいては、「リードタイムの短さ」がサイト全体の質を大きく左右します。そのため、リードタイムを可能な限り短縮し、顧客を獲得、維持し続けることで、商品の売れ行きを高め、結果的に在庫回転率を向上させることにつながります。

「リードタイムを短縮→在庫回転率の向上→高品質な商品の販売を実現→ECにおける顧客満足度向上」という一連の流れからもわかるように、リードタイムと在庫回転率は密接な関係であることがわかります。

③在庫整理を行う

ECサイトの拡大に伴い、在庫の整理が行き届かなくなってしまったというお悩みを抱えるご担当者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。商品の品質が低下するだけでなく、在庫回転率を下げている大きな要因でもあります。

そのため、不要な在庫を常に整理するルール等を構築し、いつでも販売できる状態の在庫のみを保有することで、在庫回転率を高めましょう。

④目標数値を設定する

在庫回転率は、一般的に「高ければ高いほどいい」といわれています。しかしながら、上記でも述べたように、高くしすぎてしまうと、欠品状態を招いてしまう恐れもあります。また、扱う商品によっても、適切な数値は異なります。

そのため、自社の規模や扱う商品に合わせ、目標数値を明確に設定することが必要となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。商品の入れ替わりを可視化する在庫回転率を求めることで、より効率の良い在庫管理の実現が可能になります。また、在庫回転率を正確に把握することで、余剰在庫や適正在庫など、他の様々な数値を見える化し、在庫管理における課題を洗い出すことにもつながります。そのため、在庫回転率を求めることで、ECサイトに効果的な運営、利益拡大を見込むことができます。ぜひ参考にしてみてください!

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