EC物流とは?EC物流会社10社の比較や課題など徹底解説!

EC物流とは?課題や効率化する方法は?と気になっていませんか。

EC物流とは、オンラインショッピングにおける商品の保管、梱包、配送などの物流プロセスのことです。

EC物流の品質を向上させることで、ECサイトの顧客満足度向上や利益率アップが期待できるため、EC運営者であれば特に重視する必要があるプロセスと言えるでしょう。

なお、EC物流の品質向上・効率化のためには「EC物流代行会社を利用する」「物流管理システムを利用する」といった方法があります。

この記事では『おすすめEC物流会社10選』『おすすめのEC物流システム5選』までを紹介しているので、是非参考にしてくださいね。

執筆者

佐藤 美樹

アートトレーディング株式会社の専属WEBライター。
ECサイト運営では、SEOやSEM、SNSマーケティングの導入・運用を担当。現在はECサイト運営や物流に関する記事の執筆を行う。

監修者

藤井 玲

2002年に楽天市場へ出店したことをきっかけに、EC支援サービスの提供をスタート。
累計18年、150社以上のサイト制作、運営経験を持つ。
一部上場企業のECサイトを10年間運営した経験から、運営全般、フルフィルメントの知見が豊富。
現在は、Shopify Expert Partnerとして、ECサイトの新規出店支援はもちろん、売上改善や業務改善などのコンサルティングを手掛けている。

EC物流とは?

EC物流とは、EC運営における物流のプロセスのことです。

EC物流では、ECサイトでの商品購入から配送までの一連のフローを包含し、商品の入荷、オーダー管理、パッキング、配送、返品対応など、オンラインショッピングに関連する物流活動全般をカバーしていきます。

EC物流の業務内容

ここではEC物流の仕組みを確認していきましょう。

入庫、検品

まずは商品や製品が倉庫に入庫されます。荷主であるネットショップ側から荷物が届くので、入庫伝票と照らし合わせていきます。ここで内容や規格に間違いがないかなどを検品します。

以下では入庫・検品を行う際に大切なことを見ていきましょう。

◆ 入庫プロセスの最適化

商品が効率よく倉庫内に収められることが重要です。入庫伝票のデジタル化や、商品のバーコードスキャンを行うことで、正確な在庫情報をリアルタイムで把握し、迅速な業務遂行を実現します。

◆ 検品の精度向上

検品作業では、商品の品質を確保するために、視覚的なチェックだけでなく、重量を測定することで、内容物の欠損を未然に防ぎます。AIを活用した自動検品システムも導入が進んでおり、高精度かつ効率的な検品が可能となっています。

棚入れ

検品が終わると入庫された商品別に倉庫内の所定の棚に保管します。
小さいサイズの商品から大きくて運ぶ際にリフトを使う必要があるような商品まであるので、倉庫内の保管方法には工夫が必要になってきます。また、倉庫によって設備は様々ですが、保管されている商品を出荷する際にどの商品がどこにあるか分からなくなってしまわないよう、バーコードスキャンでの管理方法もあります。
ヒューマンエラー が起きやすい棚入れ棚出し作業工程の中で、いかにミスをなくすかが重要になってきます。

以下では、おすすめの棚入れ方法について紹介していきます。

◆ 棚割りの戦略

商品の特性(サイズ、重量、頻度など)に基づいて、棚割りを計画的に行うことで、ピッキング効率を向上させることができます。ABC分析を用いて、動きの早い商品をアクセスしやすい位置に配置する戦略も効果的です。

◆ 在庫ロケーション管理

在庫のロケーション管理システムを導入し、商品が正確にどの位置にあるのかを一元管理することで、ピッキング時間の短縮とエラーの削減を実現します。

保管、管理

保管する商品の種類によって保管方法や倉庫内の設備は大きく変わってきます。
例えば食品などを保管する場合は倉庫自体を大きな冷蔵庫の様にしなくてはいけませんし、湿気に弱い商品を取り扱う場合は除湿環境が整っている倉庫でないと保管できません。
また、繁忙期シーズンがいつなのかなど自社に合った保管倉庫設備を考え、管理していけるといいでしょう。

ピッキング、流通加工

現代のネット通販業界では、当日配送まで現れているほど注文からお届け先到着までのスピードがかなり重要視されています。
出荷指示をうけると、倉庫内の商品をピッキングしに行きます。その際その商品には流通加工であるラッピングなどが必要かどうかも確認します。

梱包、宛名作成、出荷

いよいよ出荷をします。その前に商品の梱包や宛名シールなどを発行し間違える事なく商品に貼り付けます。ここで本来の目的地と違う住所を商品に貼ってしまうと大きなミスに繋がってしまうので、細心の注意が必要です。
作業が終了したら配送業者に渡して業務完了となります。

なお、以下では梱包・出荷についての詳細情報を見ていきましょう。

◆ 梱包材の選定

商品の保護とコスト効率を考慮して、梱包材を選定します。エコフレンドリーな梱包材を使用することで、企業のサステナビリティイメージも向上します。

◆ 自動化された出荷プロセス

出荷ラベルの自動印刷や、出荷確認の自動化を行うことで、作業の効率化とエラーの削減を図ります。

EC物流の特徴

EC物流の主な特徴にはこのようなものがあります。

物量は少なく配送先が増えやすい

ECはBtoC間の電子商取引が多く、一件あたりの商品数は少なく配送先の数は多くなっています。
保管や梱包などの配達までも流れは倉庫内で完結し、実店舗よりも品揃えを豊富にできるメリットがあります。しかし対面での接客ではないので、より明確なサービス提供を行わないとサイトへの信頼獲得にはつながらないと同時に、物流のどこかの工程でミスが起きてしまうと厄介です。

迅速な配送が求められる

オンラインショッピングにおいて、消費者は迅速な配送を強く求めています。特に、同日または翌日配送サービスは、ECサイト選びの重要な指標となっています。迅速な配送を実現するためには、効率的な在庫管理、配送ルートの最適化、配送パートナーとの連携強化などが必要です。また、配送ステータスをリアルタイムで消費者と共有し、透明性を保つことも、信頼構築に寄与します。テクノロジーの活用、例えばAIによる配送ルートの最適化やドローン配送なども、迅速な配送実現に向けた選択肢となり得ます。

ギフトラッピングの対応

EC物流の遠く蝶として次に挙げられるのはラッピング・梱包です。
ネットショッピングの中では『プレゼント対応』に需要が多くあります。
例えば今は遠方にいるため会えない相手に贈り物を届けたかったり、日時時間指定で決まった場所に贈り物を届けたかったり…
そんな時にギフトラッピングやメッセージカードなどの対応が求められます。

顧客ランクによる個別対応

顧客のランクによって販売する商品や値段をわかりやすく差別化することができるのも、ECの特徴と言えます。顧客の好みや購買回数によるポイント数でランク分けし、商品梱包時にそのランクに合わせた内容のチラシを同封する事もできます。
こうした個別対応もECならではの特徴です。

カスタマーサービスとコミュニケーションが必要

EC物流では、顧客とのコミュニケーションが極めて重要です。注文の確認、配送ステータスのアップデート、返品・交換プロセスのサポートなど、顧客とのコミュニケーションをスムーズに行うことで、顧客満足度を高め、リピートビジネスや口コミによる新規顧客獲得に寄与します。チャットボットやAIを活用した自動応答システムも、24/7のカスタマーサポートを強化する手段となります。

返品交換の対応が必要

EC物流における返品や交換の対応は、顧客満足度とリピートビジネスに直結する重要な要素です。消費者は、購入した商品に何らかの問題があった場合や、期待と異なる商品が届いた場合に、スムーズで手間のかからない返品・交換プロセスを期待します。これには、返品ポリシーの明確化、返品・交換の手続きの簡素化、迅速な対応、そして返品された商品の再在庫化や廃棄の効率的な管理が含まれます。また、返品や交換の理由をデータ化し、その分析を通じて商品の品質改善やサービスの向上を図ることも重要です。

EC物流の品質を向上させるべき理由

EC運営において、物流作業の品質を向上させることは、優先するべき事項だと言えます。

その理由は、以下の通り。

・顧客満足度に影響するから
・EC運営の利益率に影響があるから
・ブランドイメージに影響するから
・競合との差別化につながるから

それぞれ見ていきましょう。

顧客満足度に影響するから

物流業務の品質は、EC運営において顧客満足度を大きく左右させます。

顧客がオンラインで購入した商品を迅速かつ正確に受け取ることができるとそのECサイトに対して良い印象を与えることができます。

その結果、顧客のロイヤルティやリピート購入に繋がります。

また、返品や交換のプロセスがスムーズであれば、顧客はストレスなくショッピングを楽しむことができ、再度そのECサイトを利用する可能性が高まるでしょう。

EC運営の利益率に影響があるから

物流プロセスを効率化し、コストを抑えることで、ビジネスの利益率を向上させることが可能になります。

また、物流データを分析してEC運営を改善することで、さらなるコスト削減やサービスの最適化が期待できます。

ブランドイメージに影響するから

物流対応の品質によって、ECサイトのブランドイメージが左右されます。

約束された時間内に正確な商品を届けることで、ブランドの信頼性を高め、顧客からの評価を得ることができます。また、物流トラブルが発生した際の迅速で適切なカスタマーサービスは、良いブランドイメージを構築する上で不可欠です。

競合との差別化につながるから

ECサイトに多様な配送オプションを提供することで、顧客のニーズに幅広く応え、他の競合と差別化を図ることができます。

また、効率的な物流システムを構築することで、国際市場への展開もスムーズに進めることが可能となり、ビジネスの拡大をサポートします。

EC物流を効率化させる方法

ECにおける物流では、作業品質を向上させ効率化することによって、顧客満足度や利益率を向上させることができます。

そのために、以下のサービスを利用するのがおすすめです。

・物流アウトソーシングを利用する
・EC物流システムを利用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

物流作業を代行会社に委託する

ECにおいて物流作業の品質向上や効率化を進めるためにおすすめの方法として、プロの代行会社に委託するという方法が挙げられます。

EC物流の代行会社とは、オンラインショップやECサイトにおける、物流プロセスを効率的かつ専門的に管理してくれる企業です。具体的には、商品の保管、注文の受付、商品のピッキング・パッキング、配送、返品管理など、ECビジネスにおける物流全般の業務を請け負ってもらうことが可能です。

以下では物流代行会社を利用するメリットやデメリットを見ていきましょう。

◆物流代行会社を利用するメリット

EC物流の代行会社を利用するメリットはいくつかあります。

まず、専門的な知識と経験を持つプロフェッショナルに物流業務を委託することで、オペレーションの効率化とコスト削減が期待できます。特に、物流に関する専門的なスキルやリソースを内部で持っていない企業にとって、外部の専門家に業務をアウトソースすることは大きなメリットとなります。

また、物流のプロフェッショナルが配送や在庫管理を適切に行うことで、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。顧客満足度を高めることで、ECサイトのリピート利用やポジティブな口コミによる新規顧客獲得に寄与する可能性があります。

◆物流代行会社を利用するデメリット

一方で、物流代行会社を利用するデメリットは、物流において自社でのコントロールができなくなる可能性が高い点でしょう。

具体的には、在庫管理や配送の細かな部分に対するダイレクトなコントロールが難しくなることがあります。

また、代行会社とのコミュニケーションのズレによって、ミスが発生する可能性も否定できません。そのため、代行会社とのコミュニケーション体制をしっかりと構築し、期待するサービス品質を明確に伝えることが重要です。

ECに特化した物流システムを利用する

ECにおいて物流作業の品質向上や効率化を進めるためにECに特化した物流システムを利用するのも良いでしょう。

物流システムとは、オンラインでの商品購入から配送までの一連のプロセスを管理・最適化するためのシステムです。自社内で倉庫管理をする場合に使われ、オンラインストアからの注文情報受け取り、その情報に基づいて商品のピッキング、梱包、配送を効率的に行う時のサポートとして活用できます。

以下では物流システムを利用するメリットやデメリットを見ていきましょう。

◆物流システムを利用するメリット

ECの物流システムを利用するメリットは、まず、効率的なオペレーションとコスト削減が可能になるということでしょう。

物流システムを導入することで、注文の受付から配送までのプロセスが自動化され、手作業によるミスや時間のロスを減らすことができます。

また、リアルタイムでの在庫管理や配送状況のトラッキングが可能になり、顧客への情報提供や内部の業務管理がスムーズになります。

これにより、顧客満足度が向上し、結果としてリピート利用や良い口コミによる新規顧客獲得の促進にもつなげることができるでしょう。

◆物流システムを利用するデメリット

一方で、デメリットとしては、初期投資コストやシステム導入に伴うオペレーションの変更が挙げられます。

特に、システムを導入する際には、既存の業務フローの見直しやスタッフのトレーニングが必要となり、その過程で一時的な業務の混乱が発生する可能性もあります。

また、システムが十分にカスタマイズできない場合、企業の特定のニーズに完全には応えられないこともあると言えるでしょう。

おすすめEC物流会社10選

倉庫管理や物流システムを含めたEC物流を行うことは規模が拡大すれば、するほどEC事業者にとって負担になります。以下ではEC事業を行う上で物流業務を代行してくれるEC物流の大手企業を紹介したします。

「アートトレーディング株式会社」


当社アートトレーディングは10年以上に渡り、100社以上のECサイトを構築してきたノウハウを活かしEC物流分野においてもサービスを展開しています。

アートトレーディングの物流代行サービスの強みは、お客様に合わせたオーダーメイドの依頼が可能であること。

例えば配送に利用する梱包資材などの相談も受け付けていますし、ギフトラッピングやチラシ・サンプルの同梱などが必要な場合も、ケースバイケースで対応することができます。

またアートトレーディングの物流代行では、EC運営で必要な商品の受注業務やカスタマーサポート、商品登録のささげ業務なども対応できるので、人手不足やコア業務に専念したいなどの悩みを解消することも可能です。

さらに依頼を受けたお客様に対しては、月に一回報告会を設けているので、お客様の状況に合わせて一番最適なサポートを提案させていただきます。

商品数に関しても、少数から大量出荷まで幅広く対応可能です。そのため、個人のお客様から大手企業まで、様々なお客様にご利用いただいています。

\物流代行のご相談は/

「オープンロジ」

オープンロジはEC連携が全てオンライン管理できるシステムを構築しています。さらに、オープンロジは在庫管理や受注情報、出庫情報を全て自動化しており、物流業務に掛かるコストや時間を大幅に効率化してくれます。また、スマートフォンやパソコンで操作が可能なため、いつでもどこでもWeb上で物流業務を行うことができます。

「スクロール360」


スクロール360は、単品から数千アイテム・数万オーダーまで、さまざまな発送希望に対応。
成長段階に応じた複雑な庫内作業/大量出荷時の波動対応(出荷実績:24,000件/日)/分散出荷(多拠点出荷)から、新規顧客獲得のための販売方法・顧客別に同梱するチラシやノベルティ同梱方法などの「One to Oneマーケティング」提案もスクロール360の強みと言えるでしょう。。

「TOKYOガールズソリューション」

TOKYOガールズソリューションは株式会社ビーベストワークが運営する代行サービスです。東京の中心にオフィスがあり、事前打合せが容易にでき、輸送コストも削減できます。検品から発送、シール貼り、データ入力までを対応しており、即日納品も可能です。

「HYPグループ株式会社」

HYPグループ株式会社の強みは、業界初の「保管費0円」という点。そのため、EC物流において格安の企業を探している事業者にはおすすめです。

またクラウド型WMSを導入しているため、商品の「出荷指示」「入荷管理」「在庫管理」「商品管理」「問い合わせ番号発行」などの情報を365日リアルタイムで確認できるという点もHYPグループの魅力の一つと言えるでしょう。

「つつみ屋工房」

つつみ屋工房は包装サービスを得意とする企業です。送付もしくは持ち込みで受け取った商品を腕の利いた専属ラッピングコーディネーターが丁寧に梱包業務を行います。高品質な素材から美しいデザインにこだわっており、梱包に力の入れたい企業などにはおすすめのサービスです。

「日新ECパートナーズ」

日新ECパートナーズは入荷から梱包までの全てワンパッケージで提供している企業の1つです。このサービスの特徴は各作業ごとに値段が細かく設定してあるものに比べ分かりやすいことが挙げられます。

「株式会社エスプールロジスティクス」

株式会社エスプールロジスティクスではコールセンター代行から受注代行業務、発送代行サービスまでを行っています。ポストインサイズや60サイズなどを得意としおり、格安での配送が行えることが大きな特徴です。

「EC ZEAL」

EC ZERLは30年以上に渡る通販物流の経験から低価格で高品質な代行業務を行います。料金は1出荷あたり595円~利用することができ、月間1出荷~対応可能です。特に、小口の発送を委託したい事業者におすすめのサービスと言えるでしょう。

おすすめのEC物流システム5選

ここではおすすめのEC物流システムを5つ見ていきましょう。

・mylogi
・TOMAS
・ロジクラ
・zaico
・AiRLogi

それぞれ紹介していきます。

mylogi


mylogiは、当社アートトレーディング株式会社が提供する物流管理システムです。

EC運営支援会社である当社が開発したシステムであるため、特にECの倉庫管理に特化しています。

このシステムの最大の特長は、倉庫管理機能と受注管理機能が一体となって利用可能である点です。これにより、単なる倉庫の管理だけでなく、ECサイトやモールの在庫情報も一元管理が可能となり、商品の過剰在庫や在庫欠品を効果的に防ぐことができます。

加えて、”複数倉庫管理”機能も利用可能で、”Amazon FBA”などの委託在庫も管理することができます。

さらにサービス提供時には、システムの詳細なレクチャーを受けることができるため、倉庫スタッフが未経験者であっても安心して操作をマスターすることができます。

TOMAS

TOMASは、株式会社関通が提供する物流管理システムです。

クラウドベースのシステムであるため、荷主側と倉庫側双方がいつでも同一の在庫や入出庫状況を確認できます。さらに、複数の倉庫がある場合でも、すべての関連情報を一つのシステムで一元的に管理でき、情報の分散を避けることができます。

また、TOMASはハンズフリーでの作業効率化も実現します。スマートフォン端末とスキャナを装着したまま、両手を自由に使いながら作業を行うことができ、作業効率が向上します。

さらに、TOMASでは物流の専門家による導入サポートを受けることができます。この専門的なサポートにより、システムの導入と運用がスムーズに行われ、効率的な倉庫管理が実現します。

ロジクラ


 
ロジクラは、株式会社ロジクラが提供する物流管理システムです。

ロジクラの利点は、検品プロセスをコスト効率的に導入できることにあります。かつては高価なハンディターミナルが必要だった検品作業も、iPhoneだけで可能となり、初期投資や運用コストを大きく抑えることができます。

また、ロジクラは他のシステムとのシームレスな連携も魅力です。連携済みの注文管理システムから注文情報を手軽に取り込み、作業を迅速にスタートできます。さらに、CSVを用いた一括取り込みも可能で、多くの注文情報も効率よく管理できます。

加えて、ロジクラはシンプルかつ直感的なデザインも強みとしています。専門的な知識がない方でも簡単に操作を開始でき、出荷作業や在庫の管理をスムーズに実行できます。

zaico


 
zaicoは、株式会社ZAICOが提供する物流管理システムです。

その一番の特長は、シンプルかつユーザーフレンドリーなシステムであることです。不要な機能やボタンが排除され、在庫の登録や入出庫処理も、指で数回タップするだけで簡単に完了します。これにより、初めてのユーザーでも操作を迅速に理解し、迅速な導入が実現します。

さらに、zaicoは利用プランに応じて必要最低限の機能を利用できるという特徴も持っています。これにより、ビジネスの規模やニーズに合わせて最適な機能を選択でき、不要なコストを削減することができます。

AiRLogi


 

AiRLogiは、株式会社コマースロボティクスが提供する物流管理システムです。

一番の強みは、複雑なカスタマイズにも対応可能であることです。これにより、特別な要件やニーズを持つ企業も、Airlogiを利用して業務プロセスを効率化することができます。

また、システムの迅速な導入も大きな特色と言えるでしょう。設定の手軽さにより、企業はシステムを迅速に稼働させ、業務の効率化を達成することができます。

さらに、Airlogiではインターネット環境が不要なハンディターミナルをレンタルで利用することが可能です。これにより、初期投資を抑制しながらシステムを導入することができます。

EC物流の市場規模

これまでは実際に足を運び購入されていた商品が、EC市場が拡大されることで家にいるだけで商品が購入できるようになりました。そのため、以前に増して物流業務の需要が増加しています。また、2019年のBtoCのEC市場は前年比7.65%増加し、その規模は19.4兆円にまで拡大しています。

今後もEC市場は拡大していくことが予想され、野村総研研究所(NRI)によれば2026年度にはBtoCのEC市場規模は29兆4000億円になると予想されてます。それに伴い今後ともEC物流を含め物流業界の規模も拡大し、都内を中心とした大都市にはいくつも物流センター誕生するともいわれています。
EC物流の注目度は高く、求人や大手企業の参入も増加しています。

EC物流の課題

EC物流は最近になってかなりの速度で成長を遂げ、生活の基盤となりつつあります。
そんな時にどの様な事を課題として捉え、改善していけば良いのでしょうか。

在庫管理が適切でない

物流において直接的にキャッシュフローに関わってくる在庫管理は経営そのものと言っても過言ではありません。在庫管理が適正でないと経営自体に悪影響を与えてしまうので、経営と在庫管理をしっかりリンクさせて考えていく必要があります。

受注管理がスムーズでない

ECサイトでは実店舗とは異なり、簡単に複数店舗持つことができ、それを一箇所で管理しています。そんな時受注管理は複雑化し、ミスも増えてしまいます。
受注管理は顧客満足度に直結してしまうので、より正確かつスピーディーな対応を求められます。

商品管理に無駄がある

複数ECサイトを所有している場合、難しくなってきてしまう商品管理。
複数ECサイトで同じ在庫を共有し販売することはなかなか緻密な作業になってきます。
各ECサイトでそれぞれ商品を登録するのはかなりの手間ですし、在庫状況の管理がしっかり行われていないと、顧客満足度や販売機会損失にも繋がってしまいます。

配送業者の値上げ

2014年の料金改定により配送業者が一斉に値上げをはじめました。
それを考慮すると2020年の法改定により、大手配送業者はまた値上げするのではないかと考えられています。商品数が増えていく一方、配送業者の数は足りていない状況になってきて、
独自の配送システムの開発・導入を検討する業者も多くなってきています。

まとめ

拡大とともに進化し続けるEC市場。
時代の流れに乗りより良い作業環境を作るべく、自動化できる作業を見極めて手間を減らしていくことが賢明です。
また、クラウド型の管理システムだけではなく、様々な管理システムが存在しますので、自社での運用に合った管理方法を充分に検討していきましょう。

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