在庫管理を成功させる『見える化』とは?改善事例やメリットについて解説!

在庫管理を見える化するメリットや方法は?在庫管理を見える化した事例は?と気になっていませんか。

結論、在庫管理を見える化するメリットは、以下の5つになります。

・在庫切れや過剰在庫を防ぐことができる
・業務効率化が期待できる
・コスト削減につながる
・倉庫スペースの無駄をなくすことができる
・サービスの品質が保持される

また在庫管理を見える化するには「ロケーション管理を行う」「在庫管理システムを導入する」「5Sを徹底する」という方法があることも覚えておきましょう。

この記事では他にも、在庫管理を見える化した会社の事例や在庫管理の見える化におすすめのシステムなどを紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

執筆者

佐藤 美樹

株式会社mylogiの専属WEBライター。
ECサイト運営では、SEOやSEM、SNSマーケティングの導入・運用を担当。現在はECサイト運営や物流に関する記事の執筆を行う。

監修者

藤井 玲

2002年に楽天市場へ出店したことをきっかけに、EC支援サービスの提供をスタート。
累計20年200社以上のECサイト制作、運営支援経験を持つ。
現在は、Shopify Plus Partnerとして、ECサイトの新規出店支援はもちろん、売上改善や業務改善などのコンサルティングを手掛けている。

在庫管理の見える化とは?

在庫管理の見える化とは、商品の在庫状況を誰が見てもすぐにわかるようにすることです。

在庫管理の見える化をするためには、「ロケーション管理を行う」「システムやエクセルで商品の在庫状況を記録する」「5Sの徹底をする」といったことを行う必要があります。

これらをきちんと実行できれば、倉庫内の「在庫切れ・過剰在庫の防止」「業務効率化の促進」「コスト削減」につなげることができるでしょう。

在庫管理の見える化でリアルタイムに在庫数を把握できるようになった事例

在庫管理を見える化する大きなメリットの一つが、「今、どこに、何が、いくつあるのか」をすぐに把握できるようになることです。

店舗・倉庫・ECなど複数の拠点で在庫を持っている場合、情報が分散していると実際の在庫数と管理上の数字にズレが生じたり、確認のたびに担当者へ問い合わせたりする必要があります。

在庫情報を一元化し、入出庫情報や引当済み在庫、入荷予定までリアルタイムで確認できる状態にすることで、より正確かつスピーディーな在庫管理が可能になります。

ここでは、在庫管理の見える化によってリアルタイムな在庫把握を実現したケースを具体的に紹介します。

店舗・倉庫・ECで分散していた在庫情報を一元化した事例

実店舗や倉庫、ECサイトなど複数の販売チャネルを展開している企業では、それぞれの拠点で在庫情報を管理しているケースがあります。

この状態では、店舗では在庫があるのにEC上では欠品になっていたり、反対にECで注文を受けたものの実際には在庫がなかったりする問題が発生しやすくなります。

そこで、各拠点の在庫情報を一つのシステムに集約し、在庫管理の見える化を行うことで、店舗・倉庫・ECすべての在庫状況を同じ画面から確認できる環境を整えました。

これにより、担当者が各店舗や倉庫へ個別に問い合わせる必要がなくなり、在庫確認にかかる時間も短縮できます。

在庫情報を一元化すると、「どこに、何が、いくつあるのか」をすぐに確認できるようになります。

また、拠点間で在庫を融通する判断もしやすくなるため、販売機会の損失を防ぐことにもつながります。

入出庫のたびに在庫数が更新される仕組みを構築した事例

Excelや紙を使った在庫管理では、商品が入荷・出荷されたあとに担当者が手作業で在庫数を更新する必要があります。

そのため、入力を忘れたり作業が遅れたりすると、システム上の数字と実際の在庫数に差が生じてしまうことがあります。

このような課題に対して、入荷時や出荷時にバーコードなどを読み取ることで、自動的に在庫数が更新される仕組みを導入しました。

商品の動きと同時にデータが反映されるため、在庫管理をリアルタイムで見える化できるようになります。

手入力を減らすことは、作業時間の短縮だけでなく、入力ミスや更新漏れの防止にも効果的です。

さらに、現在庫をすぐに確認できるため、営業担当者やEC担当者も最新の在庫情報をもとに販売や発注の判断ができるようになります。

担当者への確認なしで「今ある在庫」がわかる状態を実現した事例

在庫情報を特定の担当者だけが把握している企業では、「この商品の在庫はいくつあるのか」「次回の入荷はいつなのか」といった確認があるたびに、倉庫担当者へ問い合わせなければなりません。

担当者が不在の場合には回答まで時間がかかり、営業や受注対応が止まってしまうこともあります。

そこで在庫管理の見える化を進め、必要な権限を持つスタッフであれば、誰でも現在の在庫数を確認できる環境を構築しました。

営業担当者は顧客との商談中に在庫状況を確認でき、EC担当者も注文可能数をすぐに判断できます。

「在庫については○○さんに聞かなければわからない」という状態をなくすことが、属人化解消の第一歩です。

また、倉庫担当者への問い合わせ自体も減るため、現場の負担軽減にもつながります。

在庫数だけでなく、引当済み・入荷予定まで見える化した事例

在庫管理では、単純に倉庫にある商品の数量だけを確認しても、実際に販売できる在庫数を正しく判断できない場合があります。

例えば倉庫に100個の商品があっても、そのうち30個がすでに注文済みであれば、新たに販売できるのは70個です。

そこで、現在庫だけでなく「注文に対して引当済みの数量」「販売可能な数量」「発注済みの商品」「入荷予定日」までまとめて管理できるようにしました。

在庫管理の見える化を数量だけで終わらせず、これから動く在庫まで把握できる状態にすることがポイントです。

「今いくつあるか」だけでなく、「今後いくつ入ってきて、いくつ出ていくか」まで確認できると発注判断の精度が上がります。

入荷予定まで確認できれば、欠品しそうな商品についても「数日後に入荷するため追加発注は不要」といった判断がしやすくなります。

在庫管理の見える化で欠品・過剰在庫を削減できた事例

在庫管理では、「在庫を切らさないこと」だけでなく、必要以上の商品を抱えないことも重要です。

売れ行きを把握せずに発注を行うと、売れ筋商品は欠品する一方で、動きの悪い商品だけが倉庫に残るといった状況が起こりやすくなります。

そこで重要になるのが、在庫数だけでなく、販売ペースや最終販売日、在庫期間、発注点なども含めて見える化することです。商品の動きを数字で把握できれば、「そろそろ欠品しそうな商品」や「長期間動いていない商品」を早期に発見できます。

ここでは、在庫管理の見える化を活用して、欠品と過剰在庫の両方を抑えたケースについて紹介します。

商品の売れ行きと在庫数を同時に見える化し、発注精度を高めた事例

商品の発注量を担当者の経験や勘だけで決めていると、「思ったより売れて在庫がなくなった」「多めに仕入れたもののほとんど売れなかった」といった問題が起こりやすくなります。

そこで在庫数だけでなく、商品ごとの販売数や販売ペースも合わせて確認できるようにしました。

在庫管理の見える化と販売データの見える化を組み合わせることで、「現在何個あるか」だけでなく「あと何日程度でなくなりそうか」まで判断しやすくなります。

例えば、在庫数が同じ50個の商品でも、1日に10個売れる商品と1週間に1個しか売れない商品では発注の必要性が異なります。

在庫数だけを見るのではなく、「販売ペースに対して在庫が何日分あるか」という視点を持つことが重要です。

売れ行きと在庫をセットで確認することで、必要な商品を必要なタイミングで仕入れられるようになり、発注精度の向上につながります。

「売れているのに在庫がない商品」を早期発見し、欠品を減らした事例

ECサイトでは、売れ筋商品ほど欠品による機会損失が大きくなります。

しかし商品数が多い場合、すべての商品について毎日在庫数を確認するのは現実的ではありません。

その結果、注文が増えていることに気付かないまま在庫がなくなり、販売停止になってしまうケースがあります。

そこで、販売数が多い商品や一定の在庫数を下回った商品を優先的に確認できるようにし、在庫管理を見える化しました。

「在庫が少ない商品」ではなく、「販売ペースに対して在庫が足りなくなりそうな商品」を把握できる状態にすることが重要です。

欠品してから対応するのではなく、「このまま売れると数日後に欠品する」という段階で気付ける仕組みが理想です。

欠品する前に発注や拠点間の在庫移動を行えるようになるため、売れ筋商品の販売機会を逃しにくくなります。

長期間動いていない在庫を見える化し、過剰在庫を削減した事例

過剰在庫が増える原因の一つに、「どの商品がどのくらいの期間売れていないのか把握できていない」という問題があります。

倉庫に在庫があっても、商品数が多ければ担当者が一つひとつ確認することは難しく、長期間売れていない商品がそのまま放置されてしまうケースもあります。

そこで在庫管理の見える化を行い、在庫数だけでなく「最終販売日」「在庫期間」「一定期間の販売数」なども確認できるようにしました。

3か月以上販売されていない商品や、在庫量に対して販売ペースが極端に遅い商品を把握できれば、早い段階で対策を取ることができます。

過剰在庫は「数量」だけでなく、「どれくらい長く在庫として残っているか」も確認することが重要です。

セールやセット販売、広告施策などによる消化を検討したり、次回から発注量を減らしたりすることで、過剰在庫を抱え続けるリスクを抑えられます。

商品ごとに適正在庫の基準を設け、発注量を最適化した事例

すべての商品に対して同じ基準で発注を行うと、売れ筋商品では欠品が起こり、動きの遅い商品では過剰在庫が発生しやすくなります。

そのため、在庫管理の見える化を進める際には、商品ごとの販売特性まで考慮することが重要です。

例えば、販売数が多く欠品を避けたい商品には多めの安全在庫を設定し、販売頻度の低い商品には最低限の在庫だけを持つといったルールを設定します。

「在庫が何個になったら発注するか」「どの程度まで在庫を持つか」を商品ごとに明確にすることで、担当者の感覚に頼らない発注が可能になります。

適正在庫は全商品で同じではありません。売れ行きや調達リードタイムに応じて、商品ごとに基準を変えることがポイントです。

さらに実際の販売データをもとに基準を定期的に見直せば、需要の変化にも対応できます。

在庫管理の見える化で属人化を解消し、業務効率化につながった事例

在庫管理が特定の担当者の経験や記憶に頼っていると、その担当者が不在になっただけで、在庫確認や発注業務が止まってしまう可能性があります。

また、Excel・紙・メール・口頭など複数の方法で情報を管理していると、「どの情報が最新なのかわからない」「担当者によって発注基準が違う」といった問題も起こりやすくなります。

在庫管理の見える化は、単に在庫数を確認しやすくするだけではなく、情報や判断基準を社内で共有し、誰でも同じように業務を進められる状態をつくることにも役立ちます。

ここでは、在庫情報の共有や管理方法の統一、発注ルールの標準化などによって、属人化や社内の確認作業を減らしたケースを紹介します。

ベテラン担当者しか把握していなかった在庫情報を共有できるようにした事例

長年同じ担当者が在庫管理を行っている企業では、「商品の保管場所」「発注するタイミング」「取引先ごとの納期」といった情報が、その担当者の頭の中だけに蓄積されているケースがあります。

この状態では、担当者が休んだだけでも在庫業務が滞る可能性があります。

そこで在庫管理の見える化を進め、商品ごとの在庫数や保管場所、発注状況、入荷予定などをシステム上で共有できるようにしました。

在庫情報を個人の記憶ではなく、誰でも確認できるデータとして残すことで、担当者が変わっても業務を継続しやすくなります。

「あの人しかわからない」をなくすことは、在庫管理の安定運用だけでなく、引き継ぎや人材育成の負担軽減にもつながります。

新人スタッフへの引き継ぎについても、口頭ですべて説明する必要がなくなります。

Excel・紙・口頭で行っていた在庫管理を一つの仕組みに集約した事例

在庫数はExcel、発注状況は紙の帳票、入荷予定はメール、急ぎの連絡は口頭といったように、在庫に関する情報が複数の場所に分散している企業も少なくありません。

情報が分かれていると、最新情報がどれなのかわからなくなり、確認作業にも時間がかかります。

そこで在庫に関する情報を一つのシステムへまとめ、在庫管理を見える化しました。

「在庫について確認したければ、まずこの画面を見る」という共通の情報源を作ることがポイントです。

情報の保存場所を統一すると、「どのExcelが最新なのか」「誰に確認すればいいのか」と迷う時間も減らせます。

情報の二重入力や転記作業も減らせるため、入力ミスの防止にもつながります。また、メールやチャットをさかのぼって入荷予定を確認するといった作業も不要になります。

担当者ごとに異なっていた在庫確認・発注ルールを標準化した事例

在庫管理の方法が明確に決められていない企業では、担当者によって発注するタイミングや在庫の確認方法が異なることがあります。

「Aさんは在庫が10個になったら発注するが、Bさんは5個になるまで待つ」といった状態では、担当者によって在庫量にばらつきが生じてしまいます。

そこで在庫管理の見える化とあわせて、在庫確認や発注のルールを統一しました。

商品ごとの発注点や発注量、確認する項目などを明確にすることで、誰が担当しても同じ基準で判断できる在庫管理を目指します。

在庫管理の見える化は、情報を見えるようにするだけでなく、「どう判断するか」というルールまで統一すると効果が高まります。

また、システム上で発注が必要な商品を表示する仕組みを作れば、担当者自身が毎回判断する負担も軽減できます。

在庫管理の見える化によって確認作業や社内問い合わせを減らした事例

営業担当者から「この商品はいつ入荷しますか」、EC担当者から「あと何個販売できますか」といった問い合わせが倉庫担当者へ集中すると、本来行うべき入出庫作業や検品作業が中断されてしまいます。

こうした問題に対して、在庫数や販売可能数、入荷予定などを社内で共有し、必要な人が自分で確認できるようにしました。

在庫管理を見える化することで、「知っている人に聞く」という確認方法から「必要な情報を自分で確認する」という運用へ切り替えられます。

在庫管理の見える化によって、倉庫担当者だけでなく、営業・EC・カスタマーサポートなど社内全体の確認作業を減らせます。

その結果、在庫確認のための電話やチャット、メールのやり取りを減らしやすくなります。

倉庫担当者だけでなく、営業やEC担当者にとっても回答を待つ時間がなくなるため、会社全体の業務スピード向上につながります。

在庫管理を見える化するメリット

まずは在庫管理を見える化するメリットを紹介していきます。

・在庫切れや過剰在庫を防ぐことができる
・業務効率化が期待できる
・コスト削減につながる
・倉庫スペースの無駄をなくすことができる
・サービスの品質が保持される

それぞれ見ていきましょう。

在庫切れや過剰在庫を防ぐことができる

在庫管理を見える化することで、在庫切れや過剰在庫を防げるといったメリットがあります。

そもそも在庫管理の見える化とは、在庫の状況(在庫数・入荷待ち・出荷済みなど)を誰でもすぐに把握できる状態のことを指します。つまり倉庫内のスタッフが誰でも在庫状況を把握していれば、「商品の在庫が足りなかった」「在庫を持ちすぎて品質が下がってしまった」といったことが防げるというわけです。

在庫切れや過剰在庫は、販売の機会損失や品質の低下による廃棄のため企業の不利益になってしまいます。在庫管理の見える化を徹底して、適正な数の在庫を発注するようにしましょう。

◆発注業務の時間も削減できる

在庫管理の見える化を行うと、在庫切れや過剰在庫を防ぐだけではなく、発注業務の時間を削減することもできます。

というのも、在庫管理の見える化をしていないと、発注が必要な商品を倉庫で見て回り、一つ一つの数量をいちいちチェックしなければならないから。

また在庫管理が属人化してしまうと、発注をするたびに商品の場所に詳しいスタッフへの確認が必要になり、それにも時間がかかってしまいます。

在庫管理の見える化を行えば、誰でもすぐに商品の状況を確認することができ、発注時間の短縮にもつながりますよ。

業務効率化が期待できる

在庫管理の見える化を行うことで、業務効率の改善も期待できるでしょう。

なぜなら、在庫管理の見える化を行えば、ピッキングの際、出荷する商品を探し回る必要がなくなるから。倉庫内の見える化では、倉庫内でロケーション(住所)を割り振り、必要な商品がどの場所にあるか一目でわかるようになります。

結果として、その商品がどこにどれだけあるかをすぐに確認できるようになり、効率的なピッキングが可能になるのです。

コスト削減につながる

在庫管理の見える化を行うと、倉庫内のコスト削減にも期待することができます。

というのも在庫管理の見える化を行うことで、ピッキング業務や発注業務が効率化され、必要な人件費を削減することができるから。
これまでよりも少ない人員でも、効率よく作業ができるようになるため、人材採用費の削減にもつながるからです。

もちろん在庫管理システムなどを導入する場合は、システムの導入費用が掛かってしまうので、削減できる人件費とのバランスを見なければなりませんが、上手に在庫管理の見える化を行えば、大きくコストをカットすることができるでしょう。

倉庫スペースの無駄をなくすことができる

在庫管理の見える化を行うと、倉庫スペースの無駄をなくすことができるというメリットもあります。

なぜなら在庫管理の見える化では、基本的に倉庫内に住所を割り振るロケーション管理を行い、その中でも保管スペースを最大限活用できるフリーロケーションという方法で商品を保管することができるから。

フリーロケーションとは、入庫した商品を空いている棚に保管する管理方法のこと。倉庫内の空いているスペースに自由に商品を保管できるため、保管スペースを無駄なく利用することが可能です。(導入には商品の位置をすぐにわかるようにするため、在庫管理システムの利用が必須となります。)

このように在庫管理の見える化を行えば、貴重な倉庫スペースを最大限利用することができ、その分保管場所代もコストカットすることができるでしょう。

◆倉庫内の安全性も高くなる

また倉庫スペースの無駄をなくすことで、倉庫内の作業スペースを広く取ることができるため、作業スタッフの安全性も高くなると言えるでしょう。

ピッキングの作業スペースが狭いと、転倒などの原因になりますし、動きが取りにくいため作業効率も下がってしまします。

在庫管理の見える化を行うことで、倉庫スペースの無駄をなくし、作業スタッフにとっても働きやすい環境を整えることができますよ。

商品品質が保持される

在庫管理の見える化を行うことで、商品品質の保持も期待できるでしょう。

というのも、在庫は賞味期限などが無いような商品であっても、長期間保管すると紫外線や湿気などで商品の状態が悪くなってしまいます。
在庫管理の見える化を行えば、古い商品から先に出荷していく仕組みをつくることができるので、商品の品質も保持していくことが可能になるでしょう。

在庫管理を見える化する方法

ここでは在庫管理を見える化する方法を紹介していきます。

・ロケーション管理を行う
・在庫管理システムを導入する
・5Sを徹底する

それぞれ見ていきましょう。

ロケーション管理を行う

在庫管理を見える化していくためには、まず倉庫のロケーション管理を行うようにしましょう。

ロケーション管理とは、倉庫内の保管場所にそれぞれ住所を割り振って、在庫を保管する方法のことです。

この方法を導入すれば、在庫商品がどの場所に保管されているかすぐにわかるようになり、倉庫作業をより効率的に行うことができるでしょう。

またロケーション管理では、2つの方法をうまく使い分けることで、より効率的に在庫管理をすることができます。ここからは、それぞれの方法を詳しく見てきましょう。

◆固定ロケーション

固定ロケーションとは、在庫の種類ごとに保管場所(住所)を固定する管理方法です。

固定ロケーションを行うことで、作業の担当者は何がどこにあるかを把握しやすくなります。また、商品の保管場所が一定に決まっていることで、商品の欠品にすぐ気づけるようになるといったメリットもあるでしょう。

一方で、固定ロケーションで商品の保管場所を決定してしまうと、保管スペースが無駄になりやすいという欠点があることも覚えておきましょう。

◆フリーロケーション

フリーロケーションとは、倉庫内の空いているスペースに商品を自由に保管していく方法のことです。

フリーロケーションのメリットは、保管スペースを最大限活用できるということ。

また新商品が入荷された場合にも、倉庫内のレイアウト変更などをする必要がないといった利点もあるといえるでしょう。

しかしフリーロケーションを行う場合は、ピッキング作業に時間がかかるといったデメリットがあることも覚えておいてください。このデメリットを解消するには、在庫管理システムを導入するのがおすすめです。

在庫管理システムを導入する

在庫管理を見える化していくために、在庫管理システムを導入するのもおすすめです。

在庫管理システムとは、在庫の過不足をなくすため在庫情報や入出荷情報を管理・把握するシステムのこと。基本的に以下のような機能が搭載されているシステムがほとんどです。

・在庫一覧機能(商品の種類ごとに在庫数を確認、管理できる機能)
・入出荷管理機能(入出荷する商品を記録する機能)
・検品管理機能(入出庫する商品の数量や品目に間違いがないかチェックする機能)
・棚卸機能(棚卸の際使える機能)

他にもそれぞれのシステムによって、利用できる機能があったり、他のシステムと連帯することができるサービスもあります。

もちろん導入には費用がかかりますが、作業効率や保管効率をアップさせることができるため、結果的にコスト削減につながる画期的なサービスといえるでしょう。

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◆予算がない場合はエクセルでの管理も◎

もし「自社倉庫に在庫管理システムを導入するための予算がない」という場合は、エクセルで在庫の記録を行うことが可能です。

エクセルでの在庫管理表では、「商品コード」「入庫数」「出庫数」「在庫数」「担当者」「入出庫先」といった情報をまとめておくと便利です。(他にも必要であればロケーションナンバーなどを記録しておきましょう)

▼在庫管理表 例

またネット上では「エクセル 在庫管理表」と検索すれば、エクセルの在庫管理表のテンプレートなどを無料でダウンロードすることもできるので、自分で作るのが難しいという人は試してみてくださいね。

5Sを徹底する

在庫管理を見える化するためには、5Sの徹底も心がけましょう。

5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字Sをとったもののことです。

★5Sとは
「整理」…不要なものと必要なものを分け、不要なものは処分すること
「整頓」…散らかり乱れている物を、きちんとかたづけ整った状態にすること
「清掃」…きれいに掃除すること
「清潔」…きれいで整った状態をキープすること
「しつけ」…清潔な状態をキープするよう習慣づけること

5Sを徹底することで、「商品の在庫がどこにあるかわからない」「在庫が散らかっていて作業スペースが狭い」「倉庫内が不潔で在庫の状態が悪くなった」といったことを防ぐことが可能です。

5Sの徹底は、倉庫内のスタッフの心がけにより行うことができるので、常に意識し習慣づけするようにしましょう。

在庫管理の見える化におすすめのシステム3選

ここでは在庫管理の見える化におすすめのシステムを3つ紹介していきます。

■EC・通販事業者の在庫管理ならmylogi
■手軽に導入できる在庫管理システムはzaico
■在庫管理システムのカスタマイズをしたいならアラジンオフィス

mylogi


mylogiは、当社株式会社mylogiが提供する在庫管理システム。

一番の強みは、ECや通販の物流倉庫に特化しているというところ。通常のバーコードで行う倉庫管理機能の他に、各ECサイトやモールでの在庫表示を自動で変更してくれる受注管理システムも搭載されているので、EC事業者の在庫管理にぴったりのシステムなんです。

また倉庫管理では、Amazonや楽天などの委託倉庫の在庫管理も併せてできる”複数倉庫管理機能”も搭載されているので、自社商品の在庫状況を一括で把握することが可能です。

システムの操作に関しても、専門のサポートスタッフからの丁寧なレクチャーがあるため、初心者の倉庫スタッフでも安心して利用することができますよ。

\mylogiについてもっと詳しく知りたいなら/

zaico

zaicoは、株式会社zaicoが提供する在庫管理システム。

一番の魅力は、とにかく手軽に使い始めることができるところ。一番ライトなプランであれば月4,378円で使い始めることができますし、多くの機能(複数人での管理やピッキングリストの作成など)を使いたい場合でもプラス料金を払うことで在庫管理システムを利用することができるんです。

システムの操作もスマホで直感的に行うことができるので、初めて在庫管理システムを使うという倉庫スタッフにもおすすめですよ。

アラジンオフィス


アラジンオフィスは、株式会社アイルが提供する在庫管理システム。

一番のおすすめポイントは、それぞれの業界に特化した機能のシステムを利用できるところ。例えば、アパレルの倉庫であれば『アラジンオフィス for fashion』、食品であれば『アラジンオフィスfor foods』といったように、扱う商品にあわせたパッケージが用意されているんです。

またそれぞれの会社で必要な機能は、カスタマイズが可能です。専属の担当者と打ち合わせを重ねることで、自社にぴったりの在庫管理システムを作り上げることができますよ。

まとめ

在庫管理の見える化は、「ロケーション管理を行う」「在庫管理システムを導入する」「5Sを徹底する」といった方法で実施することが可能です。

在庫管理の見える化を行えば以下のようなメリットがあるので、是非実行してみましょう。

・在庫切れや過剰在庫を防ぐことができる
・業務効率化が期待できる
・コスト削減につながる
・倉庫スペースの無駄をなくすことができる
・サービスの品質が保持される