在庫管理でバーコードを導入するメリットデメリットについて、まとめました

こんにちは。自社ECサイトでの拡販を目指すにあたり、取り扱う製品の数量や種類も必然的に増えてきます。それに付随して、在庫管理に関する業務量も増加します。それまで手作業で行なっていた在庫管理では、時間がかかりすぎてしまったり、ミスが多発してしまったりなどといったお悩みを抱えているご担当者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、在庫管理の業務効率化を目指すため、バーコードの活用について、メリット・デメリット、活用事例などをふまえてご紹介します。

バーコードを用いた在庫管理とは?

バーコードとは、線の太さや長さ、隣り合う線との間隔の組み合わせにより構成された、文字や数字を識別する「自動認識技術」の一種です。数ある自動認識技術の中でも、導入コストが比較的安く、様々な場面で用いられています。
バーコードの種類は多岐にわたり、使用できる文字の種類や桁数、サイズなどが異なり、用途に合わせて適切なものを選定することが必要になります。

在庫管理では、ハンディーターミナルなどの専用機器を用い、レーザーセンサーでバーコードを読み取ることで、製品の情報を瞬時に把握、管理することができます。
さらに、在庫管理システムと併用することで、在庫の「なにが・どこに・どれくらいあるのか」をリアルタイムで、且つ一元管理することが可能になります。製品の動きに合わせて、関連する情報も変動させ、業務量や作業ミスを削減することが可能です。

バーコードの種類

バーコードの中でも、代表的な以下の5つについて、それぞれの構成と特徴を踏まえながらご紹介します。

JAN(EAN、UPC)

構成・数字(0〜9)のみ
・13桁、または8桁
・4種のバーサイズ
・2本のバーとそのスペースで1文字
特徴・バーコードの中でも最も有名
・世界共通のバーコードで、JANは日本国内で使用されている名称
(EAN=国際的な名称、UPC=アメリカ、カナダにおける名称)
・市販商品のほとんどに活用されている
(例:生活用品、書籍、家電、アパレル業界)

ITF

構成・数字(0〜9)のみ
・14桁または16桁
・2種のバーサイズ
・5本のバーとそのスペースで1文字
特徴・他のバーコードに比べて、サイズを小さくできる
・物流用商品コードとして用いられ、ダンボール等に印刷されていることが多い

CODE39

構成・数字(0〜9)、アルファベット大文字、記号、スタート・ストップキャラクタ(*)
・桁数に制限なし
・2種のバーサイズ
・5本のバー、4本のスペースで1文字
特徴・用いることのできる文字数が多く、含める情報量も多い
・1文字を表すのにより多くの文字が必要となる分、誤読率が比較的低い
・工業用バーコードとして用いられる
(例:米国自動車工業会、電子情報技術産業協会)
・自社内のみでのオリジナルバーコードとして多用される
(例:スーパーの惣菜や肉、魚介類など、各店舗で加工、調理された商品)

NW-7(CODABAR)

構成・数字(0〜9)、記号、スタート・ストップキャラクタ(a〜dのみ)
・桁数に制限なし
・2種のバーサイズ
・4本のバー、3本のスペースで1文字
特徴・比較的単純な構成で、高い印刷精度も必要としない
・血液銀行、宅配便の伝票、DPE(写真の現像)、図書館の貸し出し管理、会員カード等で用いられている

CODE128

構成・アスキーコード全128文字(数字(0〜9)、アルファベット大文字・小文字、記号、制御文字「CR」「STX」など)
・桁数に制限なし(数字のみの場合は12桁以上)
・4種のバーサイズ
・3本のバー、3本のスペースで1文字
特徴・CODE39に代わって、GS1-128としてあらゆる業界で導入され始めている
・日本チェーンストア協会、冷凍・チルド食品業界、医療業界

QRコードとの違い

バーコードと同様、QRコードも自動認識技術の一種になりますが、両者は構成や機能に違いをもちます。

まず、バーコードは線で構成された、一次元コードであるのに対し、QRコードは縦横の2方向へのドットで構成された、二次元コードになります。したがって、QRコードの方が、識別できる文字数が増え、より詳細な情報を管理することができます。

さらに、読み取り方法にも違いがあります。バーコードの読み取りには、レーザーセンサーのある専用機器が必要なのに対し、QRコードでは、スマートフォンやタブレットのカメラからの読み取りも可能です。ただし、QRコード(二次元コード)を読み取る専用の機能が必要となります。

カメレオンコードとの違い

カメレオンコードは、最先端のバーコードで、線やドットなどの模様ではなく、色の配列で情報を管理する「カラーバーコード」で、QRコードの50倍の情報量をもつことができます。

カメレオンコードでは、自由にコードをデザインすることができるだけでなく、「間接的」「高精度」「高速」「一括」での読み取りを行うことができます。また、読み取りの際の専用機器は不要で、スマートフォンやタブレットなどのWebカメラで簡単に読み取ることができます。

バーコード管理で可能になる在庫管理業務とは?

それでは、実際にバーコード管理がカバーできる在庫管理業務をご紹介します。主な業務内容は以下の通りです。

・入荷、検品
・棚卸データの反映
・在庫照会、ロケーション管理

入荷・検品

入荷時に製品のバーコードを読み取ることで、入荷数や種類等を自動で確認し、データ化することができます。さらに、出荷時などの検品をバーコードで管理することで、手作業と比較して、誤出荷を最低限に抑えることができます。

棚卸データの反映

バーコード読み取りを活用して棚卸業務を行うことで、正確な在庫数を把握したり、棚卸データを自動でPC上の在庫データに反映させることができます。

在庫照会、ロケーション管理

製品のバーコードを読み取ることで、該当する製品の基本情報に加え、「どこに・どのくらいあるか」という在庫状況、ローケーションを瞬時に把握することができます。

このように、バーコードを活用した在庫管理を行うことで、カウントミスなどを防ぎ、正確な入出荷管理を実現することができます。

在庫管理でバーコードを用いる方法

専用のレーザーセンサーでバーコードを読み込むことで、製品の情報管理を行うことができます。実際に、在庫管理でバーコードを用いる方法についてご紹介します。

・<バーコードがない場合>バーコードの貼り付け
・専用機器で読み取る
・在庫管理システムとの連携

バーコードの貼り付け

製品の入荷時にバーコードが付いていない場合、倉庫への入庫の際にバーコードを発行し、貼り付ける必要があります。

バーコードが記載されたラベルは、製品それぞれ、もしくは手間を省くために、同一製品の保管容器や棚に貼ります。ただし、後者の場合、在庫数を手動で確認したり、保管場所の変更の際に、ラベルも変更する手間がかかったりなど、作業ミスも生じやすくなるため、注意が必要です。

専用機器で読み取る

バーコードの読み取り方法として、ハンディターミナルが挙げられます。レーザーセンサーによるバーコード読み取りに加え、データ送受信や位置検出、タブレットやモバイルプリンタ機器との連携など、機能は様々です。自社で必要な機能を見極め、最適なハンディターミナルを揃えることが必要となります。

また、最近では、バーコード読み取り機能をもつアプリケーションを利用することで、スマートフォンやタブレットでもバーコードを読み取ることができます。

在庫管理システムとの連携

バーコードで製品の情報を読み取った後、そのデータを紙上またはエクセルなどで管理しなければなりません。とくに、製品の保管場所と事務所が離れている場合、リアルタイムで製品の情報を管理することはできません。そこで、バーコードで読み取ったデータを、場所に関係なく、且つリアルタイムで反映、管理することができる、在庫管理システムとの併用をおすすめします。

在庫管理システムに製品とバーコードの情報をそれぞれ登録することで、両者の情報をリンクさせ、在庫の一元管理を行うことができます。
ただし、システムによっては、バーコードに対応していないものもあるため、選定時に注意する必要があります。

在庫管理でバーコードを導入するメリット

在庫管理でバーコードを導入する主なメリットは以下の3つが挙げられます

①作業ミスを防止できる
②業務効率を向上させる
③在庫量をリアルタイムで把握できる

メリット①作業ミスを防止できる

専用機器を用いて、バーコードで製品情報を読み取ることで、手作業によって発生しうる入力ミスや数え間違えなどを防ぐことができます。さらに、一度に多くの製品を入荷する場合、入荷や検品作業が煩雑化してしまう恐れがありますが、バーコードであれば、機器一つでできるため、作業の質を落とすことなく進められます。

メリット②業務効率を向上させる

バーコードを用いて在庫管理を行うことで、在庫管理を正確に、且つシンプルに行うことができます。また、在庫管理業務が標準化されることで、現場作業員だけでなく、誰でも作業を行うことができるようになったり、必要なコア業務に必要な人数を配置したりすることが可能になり、社内全体の業務効率を向上させることが期待できます。

メリット③在庫量をリアルタイムで把握できる

バーコードと在庫管理システムを併用することで、入出荷に応じて在庫量を管理し、常に「情物一致」を実現することができます。手動で在庫数の変動を入力する場合、タイムラグが発生し、無駄な発注を行なってしまうこともあります。

バーコード管理と在庫管理システムを併用することで、バーコードで読み取った情報を瞬時にデータに反映させ、リアルタイムで在庫数や状況、ロケーションを一元管理することができます。
その結果、販売機会を逃すことを防いだり、常に高品質な商品のお届けが可能になり、ECサイト全体のサービスの質を高めたりすることにつながります。

在庫管理でバーコードを導入するデメリット

バーコード導入に伴うデメリットについてもご紹介します。

①導入時に手間やコストがかかる
②作業の標準化に時間がかかる
③在庫管理システムの再構築が必要な場合もある

デメリット①導入時に手間やコストがかかる

製品にバーコードを活用していない場合、バーコードの作成や貼り付け作業など、新たな業務が発生します。さらに、バーコードを読み取るためのハンディターミナルやタブレットなどの専用機器も用意しなければなりません。

バーコードの導入を検討する際には、自社のECの規模を踏まえ、導入の目的や、それによって解決したい課題等を明らかにする必要があります。
とくに、バーコードの貼り付け業務も発生する場合は、「どの段階でどのようにやるのか」という明確なルールを設定することも、業務効率を向上させたり、作業ミスを削減したりすることには必要不可欠となるでしょう。

デメリット②作業の標準化に時間がかかる

専用機器を用いたバーコード管理を導入しても、作業ミスを完全になくすことはできません。バーコードを読み間違えた場合の対処法や、読み取りが完了した製品とそうでない製品の区別の仕方など、できるだけミスを減らすためにも、作業を標準化し、社内でしっかりと共有する必要があります。

整理すべき点・バーコードの作成、貼り付けのタイミング、やり方
・バーコードを貼り付ける場所
・製品の置き方
・読み取りが完了した製品とそうでない製品の仕分け
・間違えて読み込んだ際の対処法

デメリット③在庫管理システムの再構築が必要な場合もある

自社ですでに在庫管理システムを利用している場合、検討しているバーコードが既存システムに対応していないこともあります。対応済みでない場合、在庫管理にまつわるデータの一元管理を実現するためには、在庫管理システムの変更、再構築も必要になります。

そのため、導入時には既存の在庫管理システムがバーコードに対応しているか、漏れなく確認するようにしましょう。

在庫管理へのバーコード活用事例

バーコード管理のみの導入であっても、在庫数の把握ミスを防いだり、業務量を減らしたりできるなど、効果は少なからずみられます。

しかし、機械で読み取った情報を管理するシステムが整っていなければ、「なにが・どこに・どれくらいあるのか」といった、製品の一元管理を行うことは困難です。そのため、バーコードの導入には、在庫管理システムとの併用がおすすめです。そこで、実際に在庫管理システムとバーコード読み取りを併用した、成功事例をいくつかご紹介します。

事例①複数の倉庫、または倉庫とデータ管理を行うPCのある事務所が離れていたケース

製品の在庫管理を手作業で行なっていたうえ、現場と事務所が離れていたことから、収集した情報をPC上でデータに反映するまでに時間がかかってしまい、タイムラグや入力ミスが発生していました。

そこで、バーコードと在庫管理システムを同時に導入したことで、バーコードで読み取った情報を瞬時にPCでまとめて管理することができ、複数の倉庫を所有していても、情物一致を実現することができました。

事例②在庫管理を紙またはエクセルで行なっていたケース

在庫情報を紙上またはエクセルを用いて行なっていたため、入力ミスやし忘れ、社員同士での共有不足が課題としてしばしば挙げられていました。

バーコードと在庫管理システムの同時導入により、データの入力作業を省くだけでなく、社内の誰もが在庫状況をいつでも把握することができるようになりました。作業員一人当たりの負担が軽減されただけでなく、共有漏れを防ぐことができるようになりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。バーコードによる在庫管理では、手動による作業を削減し、作業ミスや業務遂行にかかる時間を短縮できるなどといった、様々なメリットがあります。

さらに、在庫管理システムと併用することで、在庫状況の一元管理も実現します。導入を検討する際は、目的や課題を明確にし、自社に合った機器やシステムを選定するようにしましょう。

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