ハブアンドスポークシステムとは?導入企業事例なども含めて徹底解説。

物流業界における重要な用語の1つに「ハブアンドスポークシステム」があります。ハブアンドスポークやハブ空港といった言葉を聞いたことはあるけれど、その用語をしっかりと理解している方は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事では、ハブアンドスポークシステムについて、メリットやデメリット、ハブアンドスポークシステムを導入している企業事例なども含めて解説いたします。

ハブアンドスポークシステムとは?

ハブアンドスポークシステムとは中心拠点(ハブ)に貨物を寄せ集め、それぞれの拠点(スポーク)に分け、運搬する輸送方式のことです。自動車のハブ(車輪の中心)とタイヤに向かうスポークに見立てたものから命名されました。

大拠点のハブからスポークを放射状に流すことで、航路が膨大な直行便を削減できます。また、近年では交通や船舶輸送、各地の在庫センターの貨物を集配する仕組みにも利用されています。

日本ではクロネコヤマトの生みの親である小倉昌男氏が宅急便産業に参入する際に、ハブアンドスポークシステムを基礎とした集配のネットワークを築きあげました。また、ハブアンドスポークはインターネット型VPN(Virtual Private Network)を構築する上でも重要な考え方になります。

ハブアンドスポークシステムのメリット・デメリット

ハブアンドスポークシステムを導入することの一番のメリットは路線数が大幅に削減でき、積載率も向上することです。その他のメリットとしては、輸送単位当たりのCO2排出量の削減や輸送距離短縮によるドライバーの拘束時間の削減などが挙げられます。デメリットとしては中心拠点(ハブ)に問題が発生すると、全ての輸送機能が止まる可能性があることが挙げられます。

ハブアンドスポークシステムの具体例

先ほど、ハブアンドスポークのメリット・デメリットを紹介いたしました。
ここからはハブアンドスポークシステムは実際にどんな業界で、どのようにして利用されているのかについて解説いたします。

[ハブアンドスポークシステム] 航空業界

ハブアンドスポークシステムは空港便で広く活用されています。航空業界でカギとなるのはハブ空港です。ハブ空港とは、人や物がそれぞれの目的地に向かって乗り換えや積み替えができるような高域航空路線網の中心地として機能する空港のことです。

ハブアンドスポークシステムを活用したハブ空港は、旅客の乗り換えもしやすくなったり、長距離便の中継地として航空路線網の中心として機能したりと航空業界で大いに活躍します。また、全米の貨物は航空機でアメリカの中心部に位置するメンフィスのハブ空港に集められ、そこで目的地別に仕分けられ、帰りの飛行機で全米の各地へ輸送されています。

[ハブアンドスポークシステム] 交通ネットワーク

ハブアンドスポークシステムは交通ネットワークにおいても活用されています。交通ネットワークにおけるハブアンドスポークシステムはハブに荷物を集め、各地の集配拠点別に仕分けをし、顧客に配送します。中継拠点を設置することで、長距離の配送がなくなりドライバーの負担が軽減されるほか、CO2排出量も減るので地球にも優しいのが特徴です。

[ハブアンドスポークシステム] 海運業界

ハブアンドスポークシステムは国際海上コンテナ輸送においても活用されています。大型のコンテナ船がその地域の中心のハブ港湾に集結して、貨物を小さなコンテナ船に受け渡し、周辺の港湾に個別で輸送します。

ハブアンドスポークシステムを導入している企業事例2選

先ほど、ハブアンドスポークシステムは航空業界や交通ネットワーク、海運など様々な業界で活用されていると解説いたしました。
ここでは実際にこれらの業界で活躍しているハブアンドスポークシステム企業事例を2つ紹介いたしました。

[ハブアンドスポークシステムを生み出した企業] フェデックス

フェデックスは米国テネシー州に本社を置く、世界最大級の物流企業です。創設者であるフレッド・スミス氏が学生時代、経済学のクラスでハブアンドスポークシステムの案を提出したことが事の発端とされています。

フェデックスの沿革としては、1973年、テネシー州のメンフィス国際空港でに拠点を移し、ダッソーフィルコン20を使用した米国主要の25都市への翌日配達サービスを開始しました。また、2016年にはオランダの国際物流王手の「TNT Express」を買収し子会社化するなど、さらに会社を大きくしています。

[トータル輸送サービスの日本企業] ハブアンドスポーク物流

「ハブアンドスポーク物流」は印刷物の輸送、流通加工、全国発送など印刷物に特化したトータル輸送サービスを展開している企業です。主なサービスは、印刷物輸送です。シュリンク包装やトライオートなどの流通加工、アウトソーシングから全国発送までニーズに合わせた様々な輸送サービスを展開しています。

一貫した体制によりコストダウン・納期短縮などの顧客のニーズに合わせた対応も行っています。また、輸送サービスだけでなく各種機密書類の保管、溶解処理まで機密書類のサポートサービスも提供しています。

[ハブ空港] 日本の空にハブアンドスポークシステムは必要か?

日本では成田空港や羽田空港がハブ空港としての機能を果たしています。しかし、両空港は世界各国の有名なハブ空港と比べると、まだハブ空港として十分に機能しているとは言い難いです。

また、最近は「日本の空にハブアンドスポークシステムは必要か不必要か」という議論があります。「すでに多くの地方空港が羽田空港依存型であるため、さらに大きなハブ空港が必要である」といった意見や「ハブ空港の存在が大きくなりすぎると、ビジネスユーザーにとって不便なのでハブ空港は不必要である」という意見など様々な議論がされています。

まとめ

今回は、ハブアンドスポークシステムについて紹介いたしました。本記事でもあったように、ハブアンドスポークシステムは航空業界や交通ネットワークで大きな役割を果たしています。この記事がハブアンドスポークシステムを学ぶ際に役に立てば幸いです。

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