運送業界の人手不足問題とは?人手不足の原因や解決策も含めて徹底解説

最近、エンジニア業界や宿泊業界、飲食業界など様々な分野で人手不足が当たり前のように問題になっていますが、運送業界もその影響を受けている業界の一つです。そこで本記事では、運送業界が人出不足に陥っている原因やその解決策、コロナ禍での運送業界の実情などをご紹介いたします。

[国土交通省2020]運送業におけるドライバー不足問題とは?

運送業界では人手不足が問題になっています。2020年度においては約14万人、2030年度には約27万8千人ものドライバー不足が発生すると予測されています。このような深刻な労働力不足に陥る恐れがあり今後、物流の停滞などを招きかねない状態になっています。

またeコマースの拡大により多頻度小口配送が主流になり、少量の商品を頻繁に配送することが増えました。この配達頻度の増加はドライバー不足によって生じる課題に追い打ちをかけています。

参照:国土交通省2020「物流を支える大型車の現状と今後について」

運送業で人が入ってこない原因とは?

運送業で人出不足が問題になっていますが、なぜ運送業界には人が入ってこないのでしょうか?原因は主に2つあります。「長時間労働の蔓延」「労働環境が悪いという業界イメージ」の2つです。以下で詳しく解説いたします。

「長時間労働の蔓延」

ドライバーの労働環境は年々改善されてきてはいますが、依然として長時間労働が蔓延していることには変わりありません。ドライバーの労働原則は13時間以内とまだまだ長時間労働なのが実情です。また、人手不足で決まった時間に仕事が終わらず、結果的に13時間以内という労働原則を超えてしまうようなドライバーも少なくありません。

「労働環境が悪いという業界イメージ」

運送業に人が入ってこない原因として「運送業に対して労働環境が悪いというイメージがある」ことが挙げられます。近年、大手の運送業者を中心に労働環境が注目されているため、運送業界は労働環境が悪いというイメージがついています。具体的には長時間労働の蔓延や低賃金です。このような業界イメージが先行してしまい、ドライバーを志望する人は少なくなっています。

ドライバー不足解消・解決策とは?

それでは、どうすればドライバーの人手不足は解決されるのでしょうか?解決策としては4つの方法が挙げられます。「女性ドライバーの採用強化」「労働環境の改善」「配達の効率化」「物流アウトソーシングの活用」の4つです。以下で詳しく解説いたします。

「女性ドライバーの採用強化」

ドライバーの女性比率は2%と言われています。そのため、女性の雇用を促進することでドライバー不足問題は好転すると言われています。そこで、国主導で女性ドライバー採用を強化するために運送業界のイメージ改革を図るための「トラガール促進プロジェクト」が進められています。

そのほかにも女性ドライバーの採用を増やすためには、産休・育休制度の充実などの女性が働きやすい環境作りも重要です。

「トラガール促進プロジェクト」の詳しい情報はこちら

「労働環境の改善」

運送業界は長時間労働が蔓延しており、とても労働環境が良い業界とは言えません。そのため長時間労働の改善、評価制度の見直しなどドライバーが不満に思っていることを改善することで、ドライバーの応募数増加が期待できます。

「配達の効率化」

配達の効率化を図り必要などドライバー数を減らすことで、ドライバー不足を解消できる可能性があります。昨今のEC事業の拡大により多頻度小口配送が主流になり、少量の商品を頻繁に配送することが増え、配達の効率が悪くなっています。

そのような状況下で配達の効率化を促進するのはドライバー不足を解消する1つの手段です。そこで配達の効率化のための施策として「共同配送」や「積載率の向上」「ルート最適化」などが現在注目されています。

「物流アウトソーシングの利用」

ドライバー不足問題を解決する方法として「物流アウトソーシングの活用」も有効です。物流アウトソーシングを活用し誤出荷をゼロにして、無駄な発送機会を減らすことでドライバーの仕事効率を向上させることができます。また、物流アウトソーシングを利用することで複数倉庫管理やフリーロケーション管理などを行い、物流全般の効率化を図ることもできます。

コロナ渦でのドライバー不足の実情

ここまで、運送業界でドライバーが不足しているという実情をご紹介いたしました。しかし、新型コロナウイルスの拡大によって運送業界は変化しました。新型コロナウイルスの拡大によって経済が低迷しています。そこで世界の物流量が減少することでトラックの稼働率が下がり、これまでの状況とは一変して運送業界の人手が余るという事態になっています。

コロナで運送業の人出不足は解消されるのか?

新型コロナウイルスが流行する以前はドライバー不足に悩まされていた運送業界ですが、新型コロナウイルスが流行すると世界の物流量が減少し、ドライバーが余ると言う事態になっています。

それでは新型コロナウイルスの影響で運送業の人手不足は解決されるのでしょうか?確かに新型コロナウイルスによって一時的に物流量が減り、ドライバー不足は解消しましたが、これから徐々に物流量が戻ってくると再度ドライバー不足の問題は浮上します。

そのため、本記事の前半部分「ドライバー不足解消・解決策」でご紹介した「女性ドライバーの採用強化」や「運送業界の労働環境の改善」、「配達の効率化」、「物流アウトソーシングの活用」などに積極的に取り組むのがドライバー不足を解消する一番の近道だと言えるでしょう。

まとめ

本記事では、「運送業界での人手不足」についてご紹介いたしました。
物流システムは我々の生活に必要不可欠です。運送業界での人出不足を解消しなければ、物流の停滞を招きかねません。そのため、本記事でご紹介した「女性ドライバーの採用強化」や「物流アウトソーシングの活用」などに注力し、人手不足を解消することが急務になっています。

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