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倉庫管理と在庫管理の違いとは?システムや効率化の方法も含めて紹介!

物流業務工程において、効率化に大きく関わってくる倉庫管理。
今回はそんな倉庫管理について在庫管理との違いも含め詳しくまとめてみました。

倉庫管理とは?

倉庫管理とは通称WMS(Wrehouse Management System)とも言われる倉庫内の業務全般のマネジメントについて指しています。商品や製品が倉庫についてから出荷されるまでの情報を管理します。また、倉庫内の在庫の管理だけではなく、人員や倉庫内設備も含めて管理します。
そして徹底的な倉庫管理によって人為的ミスや誤出荷を防ぎ、入出荷数を正確に把握する事でサービス向上にも繋がります。
また、倉庫には必ず1倉庫1人の倉庫管理責任者が配属が義務付けられており、火災や労災などを防止し適切な環境作りをしていきます。

倉庫管理と在庫管理の違いとは?

倉庫管理と在庫管理の大きな違いは『役割』と『管理対象』にあります。
簡単にいうと、倉庫管理システムが倉庫内全般の管理をし、在庫管理システムが在庫の入荷から出荷までの管理をします。
このように管理対象に違いがあり、倉庫内の複雑な工程全般にフォーカスできる倉庫管理システムと、在庫の複雑な数の変化などにフォーカスできる在庫管理システムは別に存在していた方が、効率性と正確性を明確に上げる事ができます。

倉庫管理の方法とは?

物流の倉庫管理には、大きく分けると以下の業務が存在します。
これらを行うことによって、倉庫管理の業務は成り立っています。

倉庫管理の業務・入庫
・出庫
・在庫管理

入庫

入庫作業とは倉庫に届いた商品の荷卸し、入庫伝票の内容と一致しているかの確認を行う作業のことです。その後、実際の荷物の中身に間違いがないかを検品し、商品の保管場所ごとに仕分けを行います。

出庫

出庫作業とはまず出荷した商品を倉庫の中から取り出し、その商品を本当に出荷すべきものかどうか確かめるための検品作業を行います。
検品後は各商品の形に合わせてその商品を梱包し、商品を梱包した箱に伝票を貼り付けます。
伝票と中身に相違がないかを紹介したのち、商品が消費者のもとへと出荷されます。

在庫管理

在庫管理とは倉庫内にどのくらいの在庫があるのかを把握し、発注量や発注のタイミングを管理する作業のことです。

在庫管理を適切に行うことで、できるだけ少ない量の在庫数を保持しながら、同時に欠品による販売機会損失のリスクも避けます。

倉庫管理システムとは?

倉庫管理システムは、倉庫内の業務をサポートするシステムのことを指します。具体的には、ハンディのような機器を活用して、倉庫内商品の入出庫管理や在庫管理、納品書の作成をサポートします。

倉庫管理システムを導入することは、工数削減や人件費の削減に繋がります。倉庫管理システムに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
倉庫管理と在庫管理では役割が違います。
また、その他物流に関する色々なシステムもあり、自社が今どの作業工程に改善を求めているのかを明確にするとシステム活用を有効的に行う事ができます。
この機会に是非自社の課題をシステム導入で解決してみてはいかがでしょうか。

関連記事

・【ECご担当者必見】WMS(倉庫管理システム)の選定マニュアル
・ロット管理とは?在庫管理におけるメリットをご紹介
・通過型・在庫型物流センターとWMSの関係とは?

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ECビジネスのモデルとは?ECの基礎知識やECビジネスの立ち上げ方までご紹介!

EC(Electronic commerce)は、「eコマース」や「イーコマース」とも称され、日本語では「電子商取引」を意味し、インターネット上にて、モノやサービスの売買を行います
「ECサイト」や「ネットショップ」、「インターネット通販」など、名称は多岐にわたります。
今回は、ECビジネスを成功させるべく、ECの基礎知識やECビジネスの立ち上げ方まで紹介します!

ECサイトのビジネスモデル

EC事業におけるビジネスモデルとして、「BtoB(企業間取引)」「BtoC(企業と消費者間での取引)」「CtoC(消費者間取引)」「DtoC(メーカー自身による消費者との直接取引)」の4つが挙げられます。

その中でも、今回は、BtoC型のEC事業について解説します。
BtoC型のEC事業は、さらに3種類に分けられます。

①自社ECサイト

自社で開発や構築、運営するタイプのECサイトです。単店舗型ECサイトともよばれ、ブランディングなど、自社の特徴を自由にアピールし、消費者に対して直接商品の販売を行うことができます。

ショッピングモールやカートシステムへの月額使用料の支払いがないことや、自社の他の販売チャネルやシステムとの連携がしやすいなどといったメリットが挙げられますが、ECサイトの開発や運営における幅広い、且つ精通した知見やスキルが必要になります。

②テナント型

テナント型ECは、ショッピングモールへ出店することで、販売活動を行います。現実世界におけるショッピングモールと同じ要領で、Yahoo!ショッピングや、楽天市場などに店舗をかまえることで、自社のあらゆる商品を販売したり、ブランド構築を行ったりします。

集客力のあるプラットホームにて、ブランディングを行うことができるため、競合他社との差別化を図ったり、自社の関連商品をアピールしたりできるというメリットがありますが、商品データや受注管理など、自社で担う業務量が多いというデメリットもあります。

③マーケットプレイス型

マーケットプレイス型ECは、ショッピングモールへ自社商品のみを出品することで、通信販売を行います。商品の情報のみをモールシステムへ掲載します。代表的なモールシステムとして、Amazonが挙げられます。

商品の受注後、該当のモールより、購入に伴って発生するデータが共有され、自社で発送作業を行います。

商品のデータ管理における自社の負担を軽減できるというメリットがありますが、商品そのものや価格競争が激しく、モール内で自社の特徴を前面に押し出しにくいというデメリットもあります。

ECサイトの仕組み

BtoC型のECサイト運営を開始するにあたり、まずは「自力で開店するか」もしくは「出店するか」を選択する必要があります。
そこで、ECサイト開設における、5つのプラットホームをご紹介します。

フルスクラッチ

ゼロの状態から、自社で自由にシステムを構築することができます。
デザインや外部システムとの連携など、自社に完全に合わせて構築することができますが、開発・構築だけでなく、実際に効果が出るまでにも時間がかかるという懸念点もあります。

オープンソース

オープンソースの代表例として、EC-CUBEが挙げられます。
ソース内の既存のソースコードを用いて、システムを構築することができます。フルスクラッチに比べて、自由度が下がってしまうものの、既存のデザインや機能を利用できるという手軽さがメリットとして挙げられるでしょう。

CMSパッケージ

CMSとは、Contents Management Systemの略称で、パッケージ型のプラットホームです。ECサイト構築にあたり、既存のシステムを利用します。フルスクラッチやオープンソースと比較すると、自由度は下がりますが、柔軟性が高いため、信憑性の高いサービスを用いながら、自社のニーズを満たすことができるでしょう。

ショッピングカートASP

ショッピングカートASPでは、サイト全体をレンタルできるシステムで、該当システムのみでECサイトの開店を完結することができます。サイト構築にあたり、柔軟性に欠けるという懸念点もありますが、自社のECサイトを簡単に構築、且つ運営することができます。

モールシステム

ECサイト開設時に「出店する」を選択する場合、モールシステムを利用します。既に言及したように、現実の大型ショッピングモールと同じ要領で、高い集客力を見込めます。

ECビジネスの運営業務とは?

BtoC型ECサイト運営にあたり、「フロント業務」「バックエンド業務」の大きく分けて2つが発生します。それぞれ詳しくご紹介します。

フロント業務

フロント業務では、さらに「マーケティング」「マーチャンダイジング」の2つに分けることができます。

①「マーケティング」

ECサイト運営におけるマーケティングの手法として、以下が挙げられます。

☑︎SEO、リスティング広告
Googleの検索エンジンへの対策を行い、Googleの検索結果にて、上位表示を目指すための施策です。順位は常に変化し続けるため、長期にわたって取り組む必要があります。
また、自社のECではなく、ショッピングモールやカートシステムに出店または出品する場合は、該当のシステム内にてもSEO施策を行うことが必要となります。

☑︎アフィリエイト広告
アフィリエイターが所有するブログなどのメディアや、SNSアカウントなどを通して、商品の紹介や宣伝を行う手法です。その際、宣伝を依頼したアフィリエイターへの報酬に加え、アフィリエイターを所有する企業である、ASPに対して、紹介料や成果報酬を支払う必要があります。

☑︎ソーシャルメディア
自社EC事業にて、InstagramやTwitter、FacebookをはじめとしたSNSアカウントを開設することで、自社ブランドや商品の露出機会を増やします。

☑︎メールマガジン
自社で所有している顧客データに基づき、定期的にメールを送信することで、顧客の囲い込みを図ります。自社で顧客データを管理している場合には、購入回数や会員ランクなどのカテゴリーを設け、それぞれに合ったメールを送信することで、効果的にリピーター獲得を目指すことができます。

②「マーチャンダイジング」

マーチャンダイジングでは、ECサイトで販売する「商品企画・開発・調達」「商品の在庫管理」「価格調整」を行います。

☑︎商品企画・開発・調達
市場ニーズを踏まえ、ECサイトにて販売する商品の企画や、商品の選定を行います。

☑︎在庫管理
商品の販売予測に基づいて、仕入れを行う数量の決定、既存在庫の管理など、自社で抱える在庫状況の調節を行います。

☑︎価格調整
在庫状況の調節に伴い、販売価格の見直しや、商品の入れ替えを行います。

バックエンド業務

バックエンド業務は、「商品情報の登録」「受発注管理」「総合管理」の3つに分けることができます。

①「商品情報の登録」

商品登録では、「基本情報登録」「詳細情報登録」「ささげ業務」の3つの業務が発生します。それぞれで登録、管理が必要となり情報は以下の通りです。

☑︎基本情報登録=販売時に欠かせない最低限の情報
・商品名
・JANコード
・価格
・販売日時

☑︎詳細情報登録=購入を検討する際に参考になる情報
・商品詳細説明
・スペック

☑︎ささげ業務=「撮影」「採寸」「原稿」の頭文字
・商品画像の撮影、加工
・商品の採寸
・商品紹介ページに記載するコンテンツの原稿作成

②「受注管理」

商品の受注から発送手続き完了までに発生する業務で、「保管管理」「受発注管理」「顧客対応」の3つに分けることができます。それぞれの業務についてご紹介します。

☑︎保管管理
商品の注文を受けた際に、「迅速」そして「的確」に商品のピッキングや梱包など、配送完了までの業務をよりスムーズに行ううえで、欠かせない業務です。
「なにが・どこに・どのくらいあるのか」について、社内で浸透させる必要があります。

☑︎受発注管理
商品の受注〜発送で発生する業務を行います。具体的には、該当商品のピッキングや梱包、送り状作成、配送管理、発送完了メール送信、在庫引当などが挙げられます。
在庫引当では、複数のショッピングモールを利用している場合、それぞれのシステム上にてリアルタイムで行う必要があります。

☑︎顧客対応
商品不良や不具合などをはじめとした、お客様からのお問い合わせへの対応を行います。

③「総合管理」

ECサイト運営にあたり、バックエンド業務全体の管理を行います。代表的な業務内容として、「数値管理」「外部連携」「システム運用」が挙げられます。それぞれご紹介します。

☑︎数値管理
自社ECサイトや各ショッピングモール、カートシステムでの売上や、人件費をはじめとした経費の管理を行います。全体コストの把握や調整に加えて、目標値の設定と達成度の管理、自社サイト、各チャネルのアクセス解析なども行います。

☑︎外部連携
バックエンド業務の効率化や、課題解決を図るべく、連携可能な外部サービスやツールの検討、導入、運用を行います。バックエンド業務全般への理解や、各業務の状況把握など、幅広い知見が必要となります。

☑︎システム運用
ECサイトの一元管理を実現する物流システムや、受注管理システムなど、システムの管理や運用を行います。不具合やバージョンアップへの対応や、自社のシステムと連携できているかなどの見直しを行います。

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ECビジネスの立ち上げ方とは?

ECビジネスを始める際は、ECサイトの立ち上げまでの大まかな流れを把握しておく必要があります。
以下では、ECサイトに必要なステップをご紹介いたします。

①コンセプトの定義

まずは、立ち上げるECサイトのコンセプトを決める必要があります。
ECサイトの販売する予定の商品を念頭に置きながら、「何のためのサイトを制作するのか」、「どのようなサイトをつくりたいのか」などを明確化していきます。

②要求定義

コンセプトをもとに、そのコンセプトを実現するために必要なECサイトの機能をまとめていきます。
このときに必要な機能と費用面も一緒に検討しておくと、次のステップであるECサイトのプラットフォーム選びがスムーズに進みます。

③設計・開発

要件定義をもとに、利用するECプラットフォームを決定していきます。
ECプラットフォームとはECサイトを構築するためのシステムです。ECプラットフォームによっては実現できる機能やデザインが制限されてしまうため、要件定義で決定した必要な機能と照らし合わせて検討を進めていく必要があります。

商品の登録

プラットフォームを選定してECサイトが完成したら、ECサイトに商品情報の登録を行っていきます。
事前に商品の画像や説明文のデータを作成しておくと、商品の登録がスムーズに進みます。

テスト・トレーニング

ECサイトが完成し商品を登録したら、オープン前にオペレーションテストを行います。
また、実店舗と同じようにスタッフの教育も必要です。トラブルが発生した場合の対応まで事前に確認しておきます。

オープン

ECサイトが完成したらいよいよショップの運用段階に入ります。
顧客のニーズを探りながらシステムを定期的に改善していき、効率的に売り上げがあげられるような運用を行っていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。BtoC型ECサイトでは、様々な選択肢が存在します。自社ECのターゲット層や、かけられるコストや人材などを考慮し、自社にあった構築方法やショッピングモールまたはカートシステム、システムを導入することで、ECビジネスを成功へと導きましょう。ぜひ参考にしてみてください!

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余剰管理と滞留在庫の違いとは?問題点や対処法、在庫管理における改善策についてまとめました

在庫管理においてよく耳にする『余剰在庫』と『潜在在庫』。
今回はこの2つの違いがどこにあるのかをまとめてみました。

余剰在庫とは

余剰在庫とは倉庫内に存在する売れ残りの在庫の事を指します。
ただ売れる見込みがある在庫のため在庫リスクにすぐ繋がるというわけではありませんが、
売れる見込みもなく抱えすぎると利益に直接的に関わってきてしまいます。

滞留在庫とは

例えば食品を扱っている場合に食品の賞味期限を迎えるものや、損傷などにより売れなくなってしまった様な売れない在庫を指します。
このような在庫は専門的に買い取ってくれる業者に引き渡したり処分をしたりなどの対処を行います。

余剰在庫と滞留在庫のデメリット

在庫管理をする上では、欠品や納期の心配などをしなくてはなりません。
そのため本来は必要のない量の在庫を確保してしまうというケースも少なくないのではないでしょうか。
これによって余分な在庫管理費用がかかってしまったり、余剰在庫により倉庫内のスペースを圧迫し作業効率を下げてしまう可能性があります。

キャッシュフロー、コスト面

売れないままの在庫に対して管理の必要が増えれば増えるほど、回収できない利益に対する
管理費は多くかかってきてしまいます。
また保管コスト、人件費、倉庫賃貸などが過剰にかかってしまう事でキャッシュフローの悪化が考えられます。

品質の低下

保管期間が長くかかればかかるほど、商品の品質は様々な要因で低下していってしまいます。
例えば、食品の場合は賞味期限によって、アパレルの場合はシーズンや流行りなどによって品質低下してしまうので、今後予想できる範囲なら、すぐに手放す事も考えなくてはいけません。

余剰在庫・滞留在庫を減らすためには?

正確な需要予測などの在庫管理によって減らす事ができますが、
全て自社で完結するにはかなりの手間や経験値が必要となってきます。
そんな時は適正な物流管理システムを有効的に導入・活用する事で適正在庫量をキープし続ける事ができます。余剰在庫・滞留在庫を販売する手段として以下の施策が挙げられます。

余剰在庫はまず値下げをしてみる

まだ需要を見込めるような商品であれば、まず値下げをしてみます。
値下げにより、予想以上に大きな利益につながったり、余剰在庫の一掃を実現する事ができます。
ブランド力やイメージなどにも関わってくるので、頻繁に行うのではなく、計画的に最適なタイミングで行いましょう。

アウトレットで売る

アウトレットにはシーズンが過ぎてしまったり、欠陥のある商品が売られています。
そのため余剰在庫や滞留在庫を売る場所として適している事がわかります。
購入者側としても少しの劣化やシーズンが過ぎてしまったような物だとしても、
通常より安く買えるという事はメリットであり、ここに大きな需要が存在しています。

業者に買取依頼をする

滞留在庫のような売れる可能性の低い在庫であったとしても、
取引先にこだわりを持たなければ、需要を見つける事ができます。
在庫処分業者はアウトレットセールほど利益を見込むことはできませんが、
行き場のなかった在庫をお金に変えることは可能です。

余剰在庫・滞留在庫を効率的に処分する

上記のように余剰在庫や滞留在庫をを売る方法はいくつかあり、検討次第では処分する必要がない場合もあります。
しかし、そのような方法に期待を抱きすぎ、
「いずれは売れる」と在庫を抱えてしまっていては結果は同じです。
勇気を持ちと先の利益率向上を考え処分すべき在庫を見極めましょう。
そして、このような余剰在庫や滞留在庫を作らないためにも、
入出庫とのタイミングと量を適切に見極める事で、適正在庫を保ちましょう。

適正在庫の計算方法

余剰在庫・滞留在庫を作らないための適正在庫数とはどのように算出すればいいのでしょうか。
基本的な考え方は以下の通りです。

安全在庫とは

安全在庫数はリスクの許容数とマッチします。
売れる可能性が確定されている在庫よりも少し多く確保し、
その在庫数が必要最低限の在庫の事を安全在庫と言います。
この安全在庫は需要変動などに対応できるように用意されていて、
欠品に対するリスクヘッジを最も効率的に行うために必要です。

サイクル在庫

サイクル在庫とは発注してから次の発注がかかるまでに消費される在庫量の2分の1の事です。
次の納入までの平均需要に対応するための在庫数を知る事ができます。
これら2つの算出結果を合算する事で適正在庫を求めます。

適正在庫の計算方法

適正在庫の計算方法は以下の通りです。

ここで出てくる総リードタイムとは発注と製造と出荷のリードタイムの合計で、
クッション量在庫とは需要の変動をカバーするための在庫量と経営戦略上の在庫量の合計です。
このように算出した適正在庫を上手く利用し、自社の成長へ繋げていきましょう。

業種別余剰在庫・滞留在庫の対処法

アパレルの場合

現在ファストファッション流行の影響で、アパレル業界では基本的に大量生産・大量消費社会となっております。
中国やベトナムを中心に海外の工場では安く大量の服を作り、同時に大量廃棄も生まれています。
そのため、企業持続性を向上するべく、大量に生産してもその半分は廃棄処分せざるを得ない状況の打開案を課題としています。
また、アパレル商品の在庫破棄には素材を無駄にするだけではなく、
廃棄時のCO2量も環境問題となっています。
ではこのような大量破棄量をどのようにすれば減らせるのでしょうか。

まずは予測です。
トレンドを経験からだけではなくや人工知能を使って予測し、その結果に基づくデザインの衣服を生産します。マンパワーだけでは足りなかった部分にも優秀なIT技術の力を借りる事によって、より正確な予測をする事ができ、結果排気処分量の減少にも繋げられます。

再販サービスの利用もおすすめです。
アウトレットなどをはじめとする再販サービスを利用する事も効果的です。
販売機会さえあれば回収できる可能性のある利益はしっかり回収するべきです。
ですが、再販サービスを利用する事で起きる懸念事項の一つとして、「ブランドイメージ」との相違が存在します。廃棄になるよりは上手な再販サービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

そして余剰在庫の管理です。
こんな時も適切な在庫管理する事で、実店舗でもEC販売においても欠品による利益損失及び廃棄処分に関する心配も減っていきます。

食品の場合

食品業界もまた余剰在庫と滞留在庫に悩まされる業界です。
最も大きな課題は「賞味期限・消費期限との付き合い方」です。
例えば、売れる可能性のある商品だとしても商品数の多さなどにより余ってしまっている場合、
その商品が賞味期限ギリギリであったり、少しパッケージが傷付いてしまっているだけで、
廃棄処分の対象となってしまします。
食品の場合もまたこのように余剰在庫や滞留在庫にもう一度売れるチャンスを与えるべく、
業者に買い取ってもらう事をおすすめします。
特に滞留在庫の場合は売れる可能性が極めて低いので、
生産量の見直しとともに、思い切って在庫処分をする事が大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
在庫管理を行う上で頭を抱えてしまう余剰在庫と滞留在庫。
業種別にそれぞれ悩みはありますが、一貫して言えることは『売るチャンスを逃さない』そして『倉庫はいつでも最適な状況に』と言うことです。
利益につなげるためにもしっかり余剰在庫と滞留在庫を把握し、自社に適合する在庫管理へと改善していきましょう。

関連記事

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EC物流とは何か?EC物流企業11社の比較や課題、徹底解説!

ECとはイーコマースのことですが、具体的にEC物流とは何なのでしょうか。
今回はEコマースにおける物流全体の流れなどをまとめてみました。

EC物流とは?

ECとはインターネットを介して行われる商品やサービスのショッピングを指します。
近年になって物流のプロセスも様々な面で変化がありました。
例えば、商品の受取方法がコンビニやロッカーでも可能になったり、これからもますます変化していくことでしょう。
実店舗による販売ではその場で直接お客様のお買い上げいただいた商品を一つ一つ売っていきますが、ECでは製造からこのような販売作業全般を物流機能として業務化しています。

EC物流の特徴

EC物流の主な特徴にはこのようなものがあります。

物量は少なく配送先が増えやすい

ECはBtoC間の電子商取引が多く、一件あたりの商品数は少なく配送先の数は多くなっています。
保管や梱包などの配達までも流れは倉庫内で完結し、実店舗よりも品揃えを豊富にできるメリットがあります。しかし対面での接客ではないので、より明確なサービス提供を行わないとサイトへの信頼獲得にはつながらないと同時に、物流のどこかの工程でミスが起きてしまうと厄介です。

ギフトラッピングの対応

EC物流の遠く蝶として次に挙げられるのはラッピング・梱包です。
ネットショッピングの中では『プレゼント対応』に需要が多くあります。
例えば今は遠方にいるため会えない相手に贈り物を届けたかったり、日時時間指定で決まった場所に贈り物を届けたかったり…
そんな時にギフトラッピングやメッセージカードなどの対応が求められます。

顧客ランクによる個別対応

顧客のランクによって販売する商品や値段をわかりやすく差別化することができるのも、ECの特徴と言えます。顧客の好みや購買回数によるポイント数でランク分けし、商品梱包時にそのランクに合わせた内容のチラシを同封する事もできます。
こうした個別対応もECならではの特徴です。

EC物流の市場規模

これまでは実際に足を運び購入されていた商品が、EC市場が拡大されることで家にいるだけで商品が購入できるようになりました。そのため、以前に増して物流業務の需要が増加しています。また、2019年のBtoCのEC市場は前年比7.65%増加し、その規模は19.4兆円にまで拡大しています。

今後もEC市場は拡大していくことが予想され、野村総研研究所(NRI)によれば2026年度にはBtoCのEC市場規模は29兆4000億円になると予想されてます。それに伴い今後ともEC物流を含め物流業界の規模も拡大し、都内を中心とした大都市にはいくつも物流センター誕生するともいわれています。
EC物流の注目度は高く、求人や大手企業の参入も増加しています。

EC物流の業務内容

次にEC物流の仕組みを確認していきましょう。

入庫、検品

まずは商品や製品が倉庫に入庫されます。荷主であるネットショップ側から荷物が届くので、入庫伝票と照らし合わせていきます。ここで内容や規格に間違いがないかなどを検品します。
これ以降の作業に大きく関わる検品なので、精密さが問われます。

棚入れ

検品が終わると入庫された商品別に倉庫内の所定の棚に保管します。
小さいサイズの商品から大きくて運ぶ際にリフトを使う必要があるような商品まであるので、倉庫内の保管方法には工夫が必要になってきます。また、倉庫によって設備は様々ですが、保管されている商品を出荷する際にどの商品がどこにあるか分からなくなってしまわないよう、バーコードスキャンでの管理方法もあります。
ヒューマンエラー が起きやすい棚入れ棚出し作業工程の中で、いかにミスをなくすかが重要になってきます。

保管、管理

保管する商品の種類によって保管方法や倉庫内の設備は大きく変わってきます。
例えば食品などを保管する場合は倉庫自体を大きな冷蔵庫の様にしなくてはいけませんし、湿気に弱い商品を取り扱う場合は除湿環境が整っている倉庫でないと保管できません。
また、繁忙期シーズンがいつなのかなど自社に合った保管倉庫設備を考え、管理していけるといいでしょう。

ピッキング、流通加工

現代のネット通販業界では、当日配送まで現れているほど注文からお届け先到着までのスピードがかなり重要視されています。
出荷指示をうけると、倉庫内の商品をピッキングしに行きます。その際その商品には流通加工であるラッピングなどが必要かどうかも確認します。

梱包、宛名作成、出荷

いよいよ出荷をします。その前に商品の梱包や宛名シールなどを発行し間違える事なく商品に貼り付けます。ここで本来の目的地と違う住所を商品に貼ってしまうと大きなミスに繋がってしまうので、細心の注意が必要です。
作業が終了したら配送業者に渡して業務完了となります。

EC物流の課題

EC物流は最近になってかなりの速度で成長を遂げ、生活の基盤となりつつあります。
そんな時にどの様な事を課題として捉え、改善していけば良いのでしょうか。

在庫管理が適切でない

物流において直接的にキャッシュフローに関わってくる在庫管理は経営そのものと言っても過言ではありません。在庫管理が適正でないと経営自体に悪影響を与えてしまうので、経営と在庫管理をしっかりリンクさせて考えていく必要があります。

受注管理がスムーズでない

ECサイトでは実店舗とは異なり、簡単に複数店舗持つことができ、それを一箇所で管理しています。そんな時受注管理は複雑化し、ミスも増えてしまいます。
受注管理は顧客満足度に直結してしまうので、より正確かつスピーディーな対応を求められます。

商品管理に無駄がある

複数ECサイトを所有している場合、難しくなってきてしまう商品管理。
複数ECサイトで同じ在庫を共有し販売することはなかなか緻密な作業になってきます。
各ECサイトでそれぞれ商品を登録するのはかなりの手間ですし、在庫状況の管理がしっかり行われていないと、顧客満足度や販売機会損失にも繋がってしまいます。

配送業者の値上げ

2014年の料金改定により配送業者が一斉に値上げをはじめました。
それを考慮すると2020年の法改定により、大手配送業者はまた値上げするのではないかと考えられています。商品数が増えていく一方、配送業者の数は足りていない状況になってきて、
独自の配送システムの開発・導入を検討する業者も多くなってきています。


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クラウド型物流サービスとは

クラウド型物流サービスとは、倉庫内のみで管理していた在庫情報をクラウド上で管理する事により、荷主側も倉庫側も一でも同じ情報を共有する事が可能になりました。
それにより、複数倉庫を所有していたとしても、どの倉庫に何の商品が管理されているかなども全てスマホやPCなどの端末から確認する事ができます。

EC物流システム導入のメリット

クラウド型サービスを導入した場合どの様なメリットがあるのでしょうか。
簡単にまとめてみましょう。

メリット1:導入速度が速い!
従来の倉庫管理システムではできなかった導入期間を大幅に短縮できます。
1からシステムを構築する場合は莫大な費用がかかると同時に、かなりの専門知識を持つエンジニアが必要になります。その点、クラウド型物流システムは全てのデータをクラウド上で管理するため、新しくサーバーを用意したりする事なくスムーズに導入できます。
メリット2:メンテナンス、追加オプションに対するコスト削減
システムのアップデートはシステム提供会社がやってくれます。
また、災害などで起こる急なサーバーダウンのサポートも充実しているケースがほとんどです。
メリット3:複数倉庫の一元管理
最近では、ECサイト所有者の多くが複数倉庫を所有しています。
複数の倉庫を管理するにはいろいろな課題が見えてきてしまいますが、それを最小限にするのがクラウド型システムの複数倉庫一元管理という機能です。
倉庫間に距離がある場合でも、倉庫内のデータはどこからでも確認できるため作業効率はかなり上がります。
メリット4:コスト計算が楽
倉庫管理にどのくらいの費用がかかっているのかを確認するにもクラウド型は便利です。
クラウド型の場合は倉庫管理料がそれぞれ(保管料、発送料など)最初から決まっているので、
月々の費用も計算しやすいです。

物流代行・アウトソーシングを利用するメリット

近年ではEC市場が拡大しており、EC事業で成功するにはかなりの知識量と工夫が必要です。
システムの導入を含め、業務のアウトソーシングをしていき専門家に任せられる事は積極的にお任せする事をおすすめします。

EC物流会社11社を徹底比較!

倉庫管理や物流システムを含めたEC物流を行うことは規模が拡大すれば、するほどEC事業者にとって負担になります。以下ではEC事業を行う上で物流業務を代行してくれるEC物流の大手企業を紹介したします。

「アートトレーディング株式会社」

「アートトレーディング株式会社」は10年以上に渡り、100社以上のECサイトを構築してきたノウハウを活かしEC物流分野においてもサービスを展開しています。特に、EC物流分野では簡単な操作で商品を管理できる物流管理システム「mylogi」を中心にフルフィルメント業務の代行サービスも行っています。また「mylogi」では複数倉庫管理やEC事業者向けの自動出荷、ワークフローの徹底なども行っており、EC事業におけるバックエンド業務を徹底して行います。

「オープンロジ」

オープンロジはEC連携が全てオンライン管理できるシステムを構築しています。さらに、オープンロジは在庫管理や受注情報、出庫情報を全て自動化しており、物流業務に掛かるコストや時間を大幅に効率化してくれます。また、スマートフォンやパソコンで操作が可能なため、いつでもどこでもWeb上で物流業務を行うことができます。

「スクロール360」

スクロール360は通販事業で60年以上の歴史を持つ総合通販会社です。また、30年以上の通販支援事業実績もり、変化の早いEC事業に柔軟に対応します。さらに、熟練のスタッフがそれっていることから、美しい包装はもちろんのこと、細かいところまで丁寧な作業を行います。

「株式会社meteco」

株市会社metecoはバックエンド業務をアウトソーシングできる企業の一つです。昭和40年に創業し工業製品、本、食料品、お菓子、医療外部品、化粧品、雑貨の7種類の梱包代行を行ってきました。さらに85種類に渡る梱包作業もおなっており、需要に合わせたきめ細やかな対応を行っています。

「アルファ配送センター」

アルファ配送センターはオークションプランとネットショッププランの2つのプランを中心にサービスを展開しています。特に、アパレル関連の配送業務で実績があり、梱包から発送までを得意としてます。また、主要ECモールである、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングのデータ形式でそのまま指示もできます。

「TOKYOガールズソリューション」

TOKYOガールズソリューションは株式会社ビーベストワークが運営する代行サービスです。東京の中心にオフィスがあり、事前打合せが容易にでき、輸送コストも削減できます。検品から発送、シール貼り、データ入力までを対応しており、即日納品も可能です。

「HYPグループ株式会社」

HYPグループ株式会社はクラウド型管理システムと自動梱包機の導入により、1出荷あたりの料金を全国一律380円で行っている企業です。また、入庫費用やピッキング費用、入庫費用等が全て無料で、ランニングコストも掛かりません。EC物流において格安の企業を探している事業者にはおすすめです。

「つつみ屋工房」

つつみ屋工房は包装サービスを得意とする企業です。送付もしくは持ち込みで受け取った商品を腕の利いた専属ラッピングコーディネーターが丁寧に梱包業務を行います。高品質な素材から美しいデザインにこだわっており、梱包に力の入れたい企業などにはおすすめのサービスです。

「日新ECパートナーズ」

日新ECパートナーズは入荷から梱包までの全てワンパッケージで提供している企業の1つです。このサービスの特徴は各作業ごとに値段が細かく設定してあるものに比べ分かりやすいことが挙げられます。

「株式会社エスプールロジスティクス」

株式会社エスプールロジスティクスではコールセンター代行から受注代行業務、発送代行サービスまでを行っています。ポストインサイズや60サイズなどを得意としおり、格安での配送が行えることが多くな特徴です。

「EC ZEAL」

EC ZERLは30年以上に渡る通販物流の経験から低価格で高品質な代行業務を行います。料金は1出荷あたり595円~利用することが可能で、月間1出荷~対抗でき来ます。特に、小口の発送を委託したい事業者にはおすすめです。

まとめ

拡大とともに進化し続けるEC市場。
時代の流れに乗りより良い作業環境を作るべく、自動化できる作業を見極めて手間を減らしていくことが賢明です。
また、クラウド型の管理システムだけではなく、様々な管理システムが存在しますので、自社での運用に合った管理方法を充分に検討していきましょう。

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ロット管理とは?在庫管理におけるメリットをご紹介

物流におけるロット管理とは何か。
今回はロット・ロット管理について細かくまとめてみました。

物流におけるロットとは?

ロットとは同じ種類の商品を大量に生産する際に最小単位として用いられる言葉です。
これは一般的に取り決めはなく、自社で決定した数を1ロットとして考えることができ、このような言葉を用いることで、大量の製品を扱っていても需要と供給のバランス絵を維持する事に役立っています。ロットは商品の種類に関係なく、生産管理を行う時に必要不可欠な用語となっています。

ロットの使い方

ロットは製造、販売、管理の各工程において使い方が大きく分けて4種類存在します。
それぞれをまとめてみましょう。

製造ロット

製造作業は余剰在庫や人件費・原材料費の削減において重要な役割を持ちます。
需要や受注量をしっかり把握した上で、計画的に製造していく必要があります。
このような計画的に製造していくにあたって基準値とするのが『製造ロット』です。

購入ロット

商品が取引先へ販売されていく際に、自社で取り決めたり、取引先から指定されるなどの方法で決められたロットの事を『購入ロット』と言います。
この購入ロットは取引先との関係に大きく関わってきて、これもまた効率的に利益を生み出していくために重要で、例えば、販売価格を安くしてその分購入ロットを多くするなどの調整をすることができます。

最小ロット

最小ロットもまた自社で設定できたり、購入者側の意図を汲み取って設定する必要があります。
例えば、もし取引先に最低100個の商品を販売する必要がある場合、その商品の最小ロットは100個となります。
また、購入ロット同様販売価格との関係性は深く、販売価格の変動に合わせて最小ロットの設定を取引先と交渉することもできます。

ロット管理

製造から販売までの中でこのようにいろいろな呼び方がある『ロット』。
特に流通量の多い商品に関して、管理を円滑に行わないと、思わぬところで損失を生んでしまいます。

ロット管理とは?

在庫におけるロット管理とは商品の仕入れから出荷までの製造単位を管理するという事で、
この管理業務によって生産ラインだけではなく倉庫においての保管業務にも役立ちます。
基本的に同一条件のもと生産された単位のことで、明確に『1ロットいくつ』と決まっているわけではありません。
生産量や流通量が多い商品は量の管理難易度が高いので、ロット管理をする必要があります。

トレーサビリティの概念

トレーサビリティとは、トレース(追跡)とアビリティ(能力)を合わせた造語で、日本語では『追跡可能性』と表現されます。ロット管理をしていく上で、トレーサビリティーの構築が重要な鍵となってきます。例えば、商品の品質不良などの問題が発生した時、生産側は直ちに適切な処置を取る必要があります。そんなシチュエーションにおいてトレーサビリティが明確であれば、初品の原材料や部品の使用実績まで遡って原因究明し、問題解決の糸口を見つけていくことができます。
また、各製造過程においてもトレーサビリティーのデータを基にすることで、効率的な生産管理や品質管理を実現し、最適な作業フローを構築することができます。

チェーントレーサビリティーと内部トレーサビリティー

トレーサビリティーには大きく2つの捉え方が存在します。
簡単にまとめるとチェーントレーサビリティーは複数のメーカー間での製品の移動を追跡するサービスで、
内部トレーサビリティーとは1つのメーカー内での同一単純製造作業の中で追跡をするサービスです。
チェーンサビリティーが確立している場合生産者は自分が製造したものがどのルートでいつ出荷または消費されたのかなどを追跡することができます。
その一方内部トレーサビリティーは製造する工場などの特定の現場で商品の部品や原材料の追跡を可能にします。

ロット管理のメリット

それでは実際にロット管理を行なっていく上での具体的なメリットをまとめてみましょう。

最低生産個数の確定によりコスト削減

まず最低生産ロットを決めます。これにより余剰在庫による作業効率の下降や商品品質の劣化などを防ぐことができます。最低生産ロットを設定する事により無駄な生産を抑え、コスト削減を実現できます。

ロット番号をつけることで工程管理がしやすくなる

商品や製品をロット番号を付け細かく分類して、製造から消費までを一元管理することができます。
これにより特定の商品がいつどこにどれだけ出荷されたのかを把握することができます。
また、古い商品を把握することで、先入先出しなどの在庫管理にも対応できます。

不良品を特定しやすい

例えば、ロット番号をそれぞれの商品に付けていれば、取引先から不良品の連絡があった場合も同じロット番号が付いている商品は全て回収することができます。このようにトラブルに対して迅速な対応し、トラブルを最小規模に収めることができます。

ロット管理票を作成する

ロット管理票とはその名の通りロットを管理するための票で、在庫の状況を一目でわかりやすく可視化したものです。このロット管理票はEXCELなどを使って作るのですが、それには『基本的なEXCEL操作や機能・関数の使い方把握』『データ処理に関してテクニカルに熟す』などのスキルが必要となってきます。

ロット番号表記の見方

ロット番号のほとんどはアルファベットと数字の組み合わせで作られています。
これらは製造固有のロット番号、製造年、製造月、製造日、加工回数などを意味する場合が多く、
各会社や各製品によって番号の表記ルールは変わってきます。
例えば以下のように読み取ることができます。

ロット管理のやり方

ロット管理の方法・手段をまとめてみました。

ロット番号を基準に保管作業

ロット番号を印字し、商品に貼っていきましょう。
同一ロットごとにまとめて保管できれば効率も良く整理整頓された作業環境を作ることができます。
このロット番号の印字と貼り付けは手間がかかるものなので、ロット管理担当者の負担を減らせるよう、明確な役割分担を心がけましょう。

在庫管理システムを導入する

以上のようにロット管理には様々な工程があり、その一つ一つに慎重になる必要があります。
その場合、人的ミスが発生しやすくなってきてしまうので、リスクヘッジのためにも在庫管理システムの導入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
入出庫そる物品を一元管理でき、データ入力作業などの手間も省くことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ロット管理を順序良くしっかり行えば、削減できるコストやリスクがあります。
また、売上向上にも繋がるので、ぜひこの機会に今一度ロット管理方法の見直しや管理システムの導入などをご検討いただければ幸いです。

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ECでのセット商品販売のメリット・デメリットとは?セット商品対応の物流システムもご紹介!

こんにちは。ECサイトでの売上向上の施策として、セット商品の販売を検討していらっしゃるご担当者様も多いのではないでしょうか。セット商品には売上向上におけるメリットもある一方で、多くのデメリットや注意点があることも事実です。
今回は、EC運営ご担当者様に向けて、セット商品のメリット・デメリット、セット商品対応のおすすめ物流システムもご紹介します。

セット商品とは?

セット商品とは、「単品商品を複数組み合わせて販売する商品」です。同一の商品を2個以上でまとめて販売するものや、複数の異なる商品を組み合わせて1つの商品とするものがあります。

ECサイトで頻繁に見られるセット商品の例として、前者であれば、同一商品の「味」「色」が異なるものの組み合わせ、後者であれば、「同系列・関連したもの(特定のシーンで同時に利用できるもの)」「コーディネートできるもの」などといった、テーマに沿った商品を複数組み合わせるものなどが挙げられます。

セット商品における、消費者側の最大のメリットとして、「バラでの購入よりも単価をおさえて購入できること」が挙げられます。また、「ギフトセット」「お試しセット」「お気に入り商品・必需品のまとめ買い」「イベント用(ハロウィンやクリスマスの衣装など)」など、セット商品に対する代表的なニーズとしては、「一度にまとめて購入したい」「見栄えの良さ」「ラッピング作業をなくす」などが挙げられるでしょう。

消費者のニーズを踏まえ、ECでの売上を最大化すべく、販売するセット商品の内容や時期などを設定する必要があります。

バンドル効果(Bundle Effect)とは?

セット商品販売を検討する際に、おさえるべきキーワードが「バンドル効果」です。

バンドル効果とは、「複数の商品を組み合わせて販売する=セット販売を行うことで、売上が上がる」という法則です。セット商品の販売で売上が向上する要因として、以下が挙げられます。

要因・販売個数全体を増やすことができる
・利益率(利益÷価格×100)の高いものと低いものを組み合わせることができる
・在庫状況に合わせて、在庫をなくすことができる

したがって、セット商品の販売では、自社の在庫状況をみながらセット商品の構成や販売を変動させ、商品在庫を調節しつつ利益を抽出することが可能になります。

セット商品を販売するメリット

セット商品を販売する際のメリットは以下の通りです。

①在庫削減

バンドル効果からもわかるように、セット商品販売の最大のメリットは、在庫状況に合わせて在庫を削減できる点といえるでしょう。セット商品にすることで、単品での販売と比較しても、販売数量も増やすことができます。

②客単価の向上

売上を「客数×客単価」と定義すると、売上向上を図る際に、欠かせない要素の一つとして「客単価の向上」が挙げられます。商品をセット商品で販売することで、同一商品の単品での販売と比較して、一回の購入における客単価を上げることができます。

③労力、コスト削減

受注〜発送で発生する作業として、ピッキングや梱包などが挙げられます。さらに、コストとしては、梱包費や送料があります。複数の商品が同時に購入されるセット商品では、単品商品の際に毎回発生する、これらの作業や料金を1回にまとめることができます。

また、クラウド型の受注管理システムを利用している場合であれば、受注件数や商品の数量で月額費用が変動することがほとんどです。セット商品での販売を行うことで、できる限り余分となり得る件数、数量を抑えることで、システムの固定費の増加を防ぐことも可能になります。

④リスクが低い

セット商品を販売する際、ほとんどの場合では、在庫にある商品からセット商品を構成します。真新しい商品を仕入れる必要もなく、在庫状況をみながら調節することができるため、低いリスクで行うことができます。ただし、在庫回転率を算出して商品の出入り状況を把握したり、在庫状況をしっかりと分析したりすることが求められます。

また、セット商品で販売することで、単品商品に加えて、商品の露出機会を増やすことにもつながります。

セット商品販売の際のデメリット

セット商品販売の際のデメリットは以下の通りです。

①倉庫内業務が複雑になる

商品を単品で販売するのと比べて、セット商品では受注から配送までの業務工数が増え、且つより複雑になり、結果として煩雑化を招きかねません。

たとえば、単品商品(A)と、(A)の商品を複数個まとめたセット商品(B)があるとします。

ショッピングサイトやカートシステム上、伝票上では、(A)と(B)は、別商品としてそれぞれ区別されています。

しかし、在庫管理は少し複雑になります。同一の商品を扱う(A)と(B)では、在庫を厳密に分けていない場合、(B)=セット商品を梱包するために、(A)=単品の在庫から調達する必要があり、それぞれの在庫が混同してしまうということが起きます。

それに伴って、各サイト上での在庫引当業務や、実際の在庫確認等に、細心の注意を払って行わなければなりません。また、社内での明確なルールが設定されない場合、大きなミスや欠品につながってしまいます。

②商品マスタも複雑になる

①からわかるように、注文上では、同一商品の単品とセット商品が区別されていても、在庫管理においては混同していることが多々あります。そのため、両者の在庫上での区別や、該当の商品コードなどの商品マスタがセット商品を指すという事実が曖昧になっていると、誤って在庫の引当を行ってしまったり、欠品扱いになってしまったりすることもあります。

とりわけ、アウトソーシングを利用している場合などは、サービスの委託先との密な連携が必要になります。

③販売機会の損失

同一商品の単品(A)とセット商品(B)の在庫をそれぞれ分けて管理する場合、適切な在庫数を設定していなかったり、売上状況によって在庫を柔軟に変更できるシステムが整っていなかったりすると、販売機会の削減につながりかねません。

代表的な例として、市場のニーズや売上傾向の分析を十分に行なっていなかったことから、セット商品=(B)の在庫を過剰に設定してしまい、商品の在庫はあるにもかかわらず、よりニーズの高い単品=(A)で欠品状態になってしまうことが挙げられます。両者の販売機会を最大限に活かすために、適切なニーズ把握、在庫数設定を行うことが必要となります。

セット商品の販売を実施する際の注意点

セット商品の販売を行ううえで、注意すべき点についてご紹介します。

①確実な情報伝達

上記の通り、同一商品を単品とセットの両方で取り揃えている場合、受注情報と出荷時の情報においてなんらかの差異が生じます。「各商品の在庫をどこから引き当てるのか」「受注後、だれがどのタイミングで引当を行うのか」について明確なルールを設定し、作業員をはじめとし、社内で浸透させる必要があります。

②商品コード、JANコード(バーコード)のすり合わせ

セット商品の商品コードにおいて、「該当の商品コードがセット商品であること」「セット商品の受注後、在庫のカウント方法」について、明確にする必要があります。とくに、アウトソーシングサービスを利用している場合は、委託先と連携し、販売機会の損失を防ぎましょう。

③「どの在庫を使うのか」を明確化

繰り返しになりますが、セット商品の受注後、どの在庫を使って梱包作業を行うのかについて明確にする必要があります。とくに、ギフトセットや福袋など、異なる種類の単品商品を複数組み合わせる場合は、セット商品を梱包するために、単品商品の在庫を使うのか、その際の在庫引当はどのタイミングで行うのか、などについて明確に設定しましょう。

受注後、手作業で梱包作業を行う場合は、ミスが起こりやすいポイントであるため、細心の注意を払う必要があります。

セット商品の販売を実現するための解決策

複数のデメリットや注意点が目立ってしまうセット商品販売を実現すべく、施策についてご紹介します。

①消費者のニーズをより理解する

同一商品の単品に加えて、セット品としても販売することから、消費者に対して「セット商品で購入するメリット」を明示する必要があります。また、ギフトセットや、福袋をはじめとした季節限定商品など、作業も複雑になるセット商品を販売する場合は、販売する目的を社内でも明らかにする必要があるでしょう。

市場ニーズの調査に加えて、在庫回転率を算出することで、在庫状況を的確に分析、把握することも有効な手段になります。

②システムを導入する

セット商品に対応可能な物流システムや受注管理システムを導入することで、セット商品の販売に伴うミスを防ぐことができます。

システムでは、在庫の自動引当や、在庫の数量・状況の一元管理を実現し、リアルタイムで在庫変動を行うことで、欠品状態での受注を防ぐことができます。

また、同一商品の単品、セット商品のそれぞれで販売できる数を計算したり、それぞれの上限を設定したりすることもできるため、手作業で誘発してしまう「販売機会の損失」を削減することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ECサイトでのセット商品の販売は、商品の露出機会を増やしたり、売上向上につなげたり、などのメリットがある一方で、注意すべき点も複数あります。
セット商品に関する社内ルールを設定したり、ミスを最低限にすべく、システムを導入することで、よりスムーズにセット商品の販売を実現することができるでしょう。ぜひ参考にしてみてください!

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在庫管理における「先入れ先出し」とは?行うべき理由やメリット、手法についてご紹介

こんにちは。ECサイト運営において、適切な在庫数を算出したり、在庫商品の品質維持を図ったりなど、在庫管理に関する悩みは尽きません。今回は、在庫管理の基本ルールとして知られている「先入れ先出し」について、目的や実践すべき理由、発生し得る問題、対策、メリット・デメリット等についてご紹介します。

物流におけるFIFO/ First in, First out(先入れ先出し)とは?

物流管理における「先入れ先出し」という用語に加え、財務や会計においても、計算方法の一種である「先入先出法」が存在します。本記事では、「物流」における「先入れ先出し」について解説します。

物流における「先入れ先出し」は、英語では“FIFO”(First in, First Out)と表記されます。商品の在庫管理において、入庫日時の古い商品(使用・賞味期限が早い、製造日が古い商品)から順番に出庫することを意味します。

在庫商品の鮮度、すなわち品質を維持するための基本的なルールで、とくに製造業や卸売業、小売業などで重視されています。そのため、小売業に多いECサイト運営において、在庫管理における「先入れ先出し」の概念は見落とすことのできないポイントとなっています。

なぜ在庫管理において「先出し先入れ」が重要なのか?

在庫管理において、商品の「先入れ先出し」が重要視される理由は以下の通りです。

商品の品質を維持するため

商品を入荷した順、つまり古い商品から販売することで、品質不良を防ぎ、在庫の廃棄を最低限に減らすことができます。

「先入れ先出し」を怠り、新しく入荷した商品を先頭に並べ、早くに出荷してしまうと、古い商品は棚の奧、もしくは下の方へと追いやられ、気づいた時には販売期限が過ぎていたという状況に陥ってしまいます。

そのため、商品の「先入れ先出し」を常に行うことで、古い商品から順に販売することを実現し、余分な廃棄の発生を防ぐことができます。

在庫の数量に関して正確な数値を把握するため

在庫の先入れ先出しを行うことで、倉庫や棚における在庫の並び方を整頓させることにつながります。入荷順を無視して乱雑に保管することで、棚卸しの際に混乱を招く可能性もあります。反対に、作業員全員が在庫の先入れ先出しをしっかりと行なっている状態であれば、棚卸しの際により簡単に、そして迅速に正確な在庫数を把握することにつながります。

とくに、バーコードなどを用いずに、手作業で在庫管理を行う小規模のEC店舗であれば、ミスの発生を防ぐためにも、在庫の先入れ先出しを徹底する必要があります。

在庫管理における「先入れ先出し」の注意点

先入れ先出しで在庫管理を行うことで、商品の品質維持や正確な在庫数の把握を実現できる一方で、作業工数が増えることも事実です。そのため、社内で「先出し先入れをどの程度重視するのか」について明確に設定する必要があります。

賞味期限が明記されている食品や、使用期限のある医療費・ケミカル品などを扱う事業では、先入れ先出しの重要度は高まり、むしろ基礎中の基礎のルールとして定める必要があります。また、BtoB型のECで多い、半導体や電子部品などにおいても製造日・DATEDODEが明記されているため、品質維持のために、先出し先入れを意識する必要があるでしょう。
しかしながら、雑貨や衣類など、上記の商材と比較して、鮮度が商品に直接影響を与えないものに関しては、在庫の先入れ先出しを絶対的なルールとして設定する必要性は高くなく、できる限りで行えば良いという認識をもつことでも良いでしょう。

したがって、在庫管理における先入れ先出しの重要度は商材や各企業、ECサイトの規模感にもよります。そのため、自社ルールを明確に設定し、社内で浸透させることが必要となります。

倉庫や棚などでの在庫管理で「先入れ先出し」を行うメリット

「先入れ先出し」を実施することのメリットは以下の通りです。

メリット①商品の長期滞留を防ぐことができる
②倉庫内・棚などの保管場所が整頓される
③ECサイト自体の品質向上につながる

メリット①商品の長期滞留を防ぐことができる

繰り返しになりますが、商品の先入れ先出し=入荷した順(古い商品から順に)出荷するを実施することで、商品の長期滞留を防ぎ、品質を維持した状態で出荷することにつながります。

賞味期限や使用期限などの期限が明記されていない商品であったも、保管する時間が長期化してしまうと、商品が劣化してしまいます。先入れ先出しは、そのような商品のロスを削減することにもつながります。

メリット②倉庫内・棚などの保管場所が整頓される

在庫商品の先入れ先出しの社内での徹底は、「だれが・いつ見てもわかるような環境」なしには不可能であるといっても過言ではありません。そのため、倉庫や棚などの保管場所を整頓することで、商品の種類や入荷した時期によって、商品をわかりやすく分別することにつながります。

メリット③ECサイト自体の品質向上につながる

消費者がオンラインショッピングに求めることは、商品や品質に加えて、「注文から手元に届くまでのスピード」であるといえます。先入れ先出しで在庫管理を行うことで、各商品の品質を維持することに加え、保管場所が整理されていればいるほど、出荷までの時間を短縮し、お届けまでのスピードを高めることができます。

そのため、先出し先入れを社内で徹底することで、ECサイトにおけるお客様満足度や、サイト全体のクオリティを高めることにつながります。

在庫管理の「先入れ先出し」に伴うデメリット

先入れ先出しにおけるデメリットや注意すべき点についてご紹介します。

デメリット①管理すべきデータ量の増加
②作業工数の増加

デメリット①管理すべきデータ量の増加

先入れ先出しで在庫管理を行う場合、対象となる商品、商品番号、入荷日、賞味期限・使用期限・製造日、出荷期限などのデータを管理する必要があります。
これら複数のデータを入力する業務も増えるだけでなく、一括で管理をしなければ、細いズレが生じてしまい、結果できに商品を余分に発注してしまうという事態も招きかねません。

複数、且つ膨大なデータ量の一元管理に不安を抱える場合は、エクセル等での管理方法の見直しや、一元管理を可能にするシステム導入の検討を行うことをおすすめします。

デメリット②作業工数の増加

先入れ先出しの実施に伴い、増加したデータの入力業務に加え、保管場所での現場業務の増加も発生します。商品の入荷のたびに「古い在庫を一旦、倉庫内の保管スペースや棚から取り出し、新しく入荷した商品を先に入れ、再度古い商品を戻す」という業務が発生します。作業工数の増加に伴い、作業の煩雑化も避けにくくなります。

そのため、台車や入荷日ごとのシールを貼って、商品の出し入れ業務をなくしたり、保管場所を変えて、入荷日ごとで商品を分けたりすることで、作業工数を最低限に抑える工夫が必要になります。

在庫管理で「先入れ先出し」を行う際に発生し得る問題とは?

在庫管理の先入れ先出しを実施する際に、起こり得る代表的な問題は以下の通りです。

「商品の状態の見分けがつきにくい」

在庫の先入れ先出しを実施する際には、同一の商品であっても、入荷順に分ける必要があります。社内入荷後の配置などに関するルールを設定しなければ、商品の見分けがつきにくくなってしまいます。

「作業員によって作業が異なり、作業の標準化がされない」

在庫管理の先入れ先出しを徹底するためには、上記の「商品の状態を明確に見分けられる」ようにすることが必要です。しかしながら、各作業員でやり方が異なり、先出し先入れを徹底できないというケースは少なくありません。作業員全員が同一の方法で行わなければ、入荷順を誤って認識したり、期限の確認に余分な時間をかけたりすることになります。

「情報量・作業工数の増加で、作業が煩雑化」

先入れ先出しの実施に伴い、入荷日や期限、その他の商品情報など、管理すべく情報量や作業工数が増加します。扱う商品の数量が多かったり、人手が足りていなかったりする場合、第三者による作業工程の定期的な確認なしには、作業の煩雑化を避けることは困難になってしまいます。

在庫の「先入れ先出し」で発生しやすい問題への対策とは?

メリットがある一方で、デメリットや問題点も複数みられる、先入れ先出しにおいて、作業フローの一環として確立するための施策5つをご紹介します。

対策①商品状態を明確にする

先出し先入れを実施する大前提として、商品の状態を一目で見分けられるようにする必要があります。同一の商品を区別する場合、入荷日や期限、ロットno. が明記されたシールもしくは、貼るだけでいい「カラーシール」の利用が効果的です。

対策②商品の配置方法を工夫する

配置方法を工夫することで、先入れ先出しで発生する「古い商品を出し、新しい商品を先に入れ、再び古い商品をしまう」という業務を縮小することができます。具体的に台車を用いて管理したり、両側から出し入れできるを設置したりすることが挙げられます。

また、倉庫内でのロケーション管理も有効です。商品の配置場所を指定する「固定ロケーション」に対し、倉庫内のスペースの有効活用を目指すべく「フリーロケーション」も近年では着目されています。自社が扱う商材や、社内での浸透度などに合わせて、ぜひ試してみてください!

対策③適正在庫を把握する

「多すぎる」在庫量を保管している場合、商品の廃棄が増えるだけでなく、先入れ先出しでの作業工数や管理する情報量も増えます。それによって、作業の煩雑化を促進させ、ミスを誘発してしまうことも考えられます。そのため、自社の適正在庫を算出し、それに基づいた入荷を実施することで、効率よく先出し先入れを行うようにしましょう。

対策④保管場所で「3S」を実行する

ここでの3Sとは、「整理」「整頓」「清掃」を意味します。商品状態を一目でわかるようにしたり、保管場所における商品の配置方法を工夫したりするには、保管場所を清潔に保つ必要があります。基本的なことではありますが、モノの出入りが激しい場所であるからこそ、日頃から3Sを意識することで、「なにが・どこに・どれくらいあるか」を明確にし、作業効率の向上につなげましょう。

対策⑤社内ルールの浸透

在庫管理において、先出し先入れを徹底するためには、社内での明確なルールを設定し、少なくとも関係者全員には浸透、且つ共有する必要があります。とくに、倉庫などで現場の作業員が複数在籍する場合は、作業員への教育に注力する必要があります。また、作業の煩雑化を防ぐためにも、第三者が定期的にチェックすることも有効です。場合によっては、抜き打ちチェックを行うことで、業務の精度をより高めることもできます。

在庫管理で「先入れ先出し」を実現する方法

在庫管理で先入れ先出しを実現する方法として、社内での明確なルール設定について言及してきました。しかし、ECサイトの拡張に伴って、扱う商品の数量が増加し、ルールに基づいた人手による作業では限界があります。また、膨大な商品データを管理する際に、ミスやズレの発生を防ぐためにも、一元管理を行う必要性が出てきます。

そこで、おすすめなのが、在庫管理システム倉庫管理システム(WMS)の導入です。前者であれば、入荷した商品やそれにまつわる情報、後者では入出庫管理や棚卸管理における情報の一元管理を実現します。システムによる確実な一元管理で、情報入力の際のミスや漏れなどを防ぐことができ、作業全体の業務効率を向上させることができるでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。在庫管理で先入れ先出しを実施することで、商品の品質維持を実現することができる一方で、作業工数の増加や社内での浸透の難しさなど、問題点も存在します。そのため、社内で明確なルールを設定したり、定期的な確認を実施したりすることが必要でしょう。また、データの一元管理や作業の自動化を行うシステムを導入することで、在庫商品の先入れ先出しに限らず、一連の物流における業務効率を向上させることにもつながります。ぜひ参考にしてみてください。

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安全在庫とは?適正在庫との違いやメリット、計算方法などについて解説します!

物流において在庫管理は重要かつ工夫の必要な業務です。
在庫数が必要以上だと保管コストがかかってしまいますし、欠品していると出荷する事ができず販売機会を喪失しかねません。今回はそんな在庫量や現場の生産フローを上手くやりくりするために大切な『安全在庫』についてお話ししていきましょう。

安全在庫(Safety Stock)とは?


安全在庫とは在庫管理を行う上で、余剰在庫と欠品を防ぐ最低限の在庫量の事を指します。
需要変動による不確定要素にも対応できるよう通常必要な在庫量に少し加算して保管しておく最低限の在庫量の事です。需要というものは一定で安定しているというわけではありません。
季節や流行り、月内でも月初や月末によって必ず変動していきます。そんな変動にも対応するのが安全在庫です。

適性在庫とは?安全在庫との関係

適性在庫の定義とは欠品を防止する最小限の在庫数を言います。
一見安全在庫と変わらないような定義内容ですが、具体的にどんな違いや関係性があるのでしょうか。

安全在庫と適正在庫の違い

安全在庫と適正在庫の大きな違いは考慮するポイントにあります。
簡単に言ってしまえば、安全在庫は欠品防止が目的であり、適正在庫は企業利益の最大化を目的としています。
欠品ばかりに気を取られてしまうと、抱えている在庫である商品の品質が劣化してしまったり、保管コストが増大してしまったりと問題は山積みです。
そんな時に欠品防止の目的で計算された安全在庫と、発注してから次の発注があるまでに消費された在庫量の半分であるサイクル在庫を組み合わせて適正在庫を算出していきます。

安全在庫を求めるメリットとは

キャッシュフローをより良いものにしていくには適正在庫を調べなくてはならないのですが、その時、上記にあるように安全在庫が適正在庫を算出するに当たって必要不可欠な数値となっています。
では具体的に安全在庫知る事によってどんなメリットが存在するのでしょうか。

メリット①:キャッシュフロー改善へ

販売機会損失だけにフォーカスしていると保管コストに目がいかない事があります。
在庫は販売してはじめて売り上げになるので、適性在庫数で保管管理をしていかないと結果的にキャッシュフローが悪くなってしまいます。
安全在庫は最低限の在庫量を算出するものなので、販売機会損失も防げると同時に保管コストの管理も円滑化できます。

メリット②:倉庫内のムダを削減

欠品してしまうリスクを考え在庫量を必要以上に抱えてしまうと、倉庫保管スペースと保管費のムダ使いをしてしまう事になります。
またこのように倉庫内の環境が適正でないと、作業効率が下がってしまい、思わぬ工程においてミスを生んでしまう可能性があります。
このような余剰在庫におけるリスクを安全在庫の算出によって防ぐ事ができます

メリット③:販売機会損失を最低限に

安全在庫は在庫保管量をしっかり必要な量だけ調整するので、予想外の出荷にも対応できます。
欠品は単に売上を失うだけではなく、購入を希望していたお客様からの信用も失ってしまう可能性があります。そのような不利益を作らないよう、しっかり安全在庫を計算していきましょう。

では安全在庫を計算する事のメリットはどのようなところに存在しているのでしょうか。

安全在庫の計算方法

それではいよいよ安全在庫の計算方法をご説明いたしましょう。
まず、安全在庫の公式は以下の通りです。

この公式に沿ってそれぞれの項目を細かく説明していきましょう。

安全在庫係数(安全係数)の設定方法

安全在庫係数とは欠品を許容できる『欠品許容率』に対する数値を指します。
欠品許容率とはどのくらいまでなら欠品しても許容できるかという数値で、例えば100回中2回欠品してしまったとしても、欠品許容率が2%であれば大丈夫という事です。どこまでの欠品率を許容するかによって安全在庫係数は変わってきます。
しかし欠品許容率はそのまま計算式に当てはめる事ができません。
以下のような表を基に安全在庫係数に置き換えていきます。

また、安全係数はEXCELを使って求めることもできます。

安全在庫係数統計学的には5%が有意な数字だと言われています。
欠品と余剰在庫のバランスをこれらの表を参考に安全係数を設定していきましょう。

標準偏差の設定方法

標準偏差とは過去の使用量の標準値です。これによって需要の変動を見る事ができます。
安全係数は需要の予測を変動する必要があり、それを特定する事は非常に難しい事なので、
欠品を防ぐためには過去変動の平均値を把握する必要があります。
標準偏差を手動計算するのは手間なので、EXCELなどの関数を使って調べていきましょう。

リードタイム(発注間隔+調達時間)の設定方法

リードタイムは発注や加工、納品にかかる時間のことです。
材料発注における日数感覚と調達にかかる時間を合計することで算出できます。
例えば発注してから5日目に材料が届いた場合、発注リードタイムは4日です。
次の注文が最初の発注から10日後であれば発注感覚は9日となります。
また安全係数算出にはこの合計値に平方根をつける必要があります。

安全在庫と上手く付き合っていくために

安全在庫は欠品を防ぐために把握するべき数値ですが、
これで欠品を0にする事はできません。また安全在庫の数値に
囚われすぎてしまうと、理論上在庫は増えていく一方です。
あくまで確率なのでただの目安として考えていきましょう。
また、季節や流行りに左右されるような商品は保有していても仕方がないので、
安全在庫を算出すべき商品も見極めていく必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。日頃の正確な在庫管理を行いつつ、常に現場の包括的な見直しは必要不可欠です。
安全在庫と適正在庫を知る事で、余剰在庫の無駄を排除、販売機会の損失を防止、そしてキャッシュフローの改善を目指し、効率的な現場作りに生かしましょう。

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受注管理システムとは?特徴や選び方、おすすめシステム10選もご紹介!

商品注文からお届けまでの「スピード」と「正確さ」がサイトの評価へと直接繋がるEC事業では、業務量の多さや複雑さにかかわらず、ミスを最低限に防ぎ、可能な限り早く商品を出荷することが求められています。業務を自動化する受注管理システムを導入することで、これらを実現することができます。
今回は、ECサイトにおける受注管理システムについて、導入する目的や主要機能、サービスの選び方について解説します。

受注管理システムとは?

ECサイトにおける受注管理システムとは、「注文受付・受注管理・出荷管理における一連の受注管理業務を一元管理、自動化するシステム」です。最大の特徴として、複数のショッピングモールやカートシステムからの受注状況、情報等を一元管理し、自動で処理する点が挙げられます。
お客様情報や注文を受けた商品の関連情報、支払い情報、その他特筆事項(ラッピングの有無)など、受注の際に発生する全ての情報の一元管理を可能にし、それぞれのネットショッピングの専用サイトへのログインを不要にします。

受注管理では、商品の注文を受けてから、注文内容の確認や入力、在庫確認、出荷指示など様々な業務が発生します。これらの業務を自動化する受注管理システムの主要機能をご紹介します。

機能①注文受付後の出荷指示

商品を受注した際に、注文内容を確認し、出荷管理システムに正確に伝達するなど、出荷指示を行います。複数の販売チャネルの中から、受注したサイトや出荷時の特別対応の有無などの確認を行います。

機能②受注に応じた商品の在庫管理

商品の受注をした際に、在庫確認や各サイトで表示する在庫数の変更も行わなければなりません。受注管理システムでは、商品や在庫の情報を一元管理することができるため、在庫確認や表示する在庫数の変更を瞬時に行います。手作業で行う場合のタイムラグや記入漏れをなくし、販売機会の損出を防ぎます。

機能③確認メールの送信

受注管理業務において、注文を受けた際の「注文確認メール」、支払い方法の指定や支払い後の「払込みに関するメール」「入金確認・支払い完了メール」、商品の出荷が完了した際の「出荷完了メール」など、お客様に対して複数の確認メールを送らなければなりません。受注管理システムでは、これらのメール送信を自動で行うことができます。

機能④他のシステムとの連携

導入するシステムにもよりますが、ほとんどの受注管理システムでは、他の物流システムとの連携が可能です。たとえば、各サイトでの商品の動きを管理する受注管理システムを在庫管理システムや発注管理システムなどと連携させることで、適切な仕入れ数量をみきわめ、在庫回転率の向上を目指すことができます。
また、CRM(customer relationship management)と連携させ、受注した消費者のお客様情報を共有することで、受注商品に付随した必要情報の提供や、該当商品から派生した、他の商品の提案などを行い、顧客の囲い込みを図ることもできます。

受注管理システムを導入する4つのメリット

工数削減によって「時間・ミス・コスト」削減される

受注管理における業務が自動化されることで、工数に加え、作業にかかる時間や人件費を削減することができます。例えば、受注管理業務には注文内容を伝票に書き起こしたり、販売管理システムに入力したりするのに多くの時間を必要とします。そこで、受注管理システムを導入すればこれらの作業が自動的に行われ、結果的に時間や人件費の削減につながります。また、複数の販売チャネル上の情報を統合し、手動による作業を減らすことで、確認漏れやミスなどをなくすことができます。
さらに、データ上での管理になるため、作業のペーパーレス化が進み、消耗品にかけるコストも削減することができます。

リードタイム削減で、顧客満足度が向上する

工数を削減する受注管理システムを利用することで、お客様が商品を注文してから、実際に手元に届くまでの「リードタイム」を短縮することができます。商品が届くまでの「スピード」と「正確さ」が評価に直結するECサイトにおいて、商品到着までの速度を上げ、確認漏れ等を防ぐことは、顧客満足度やECサイト全体の質を高めることにつながります。

在庫引当をリアルタイムで実行できるようになる

受注業務が自動化されることで、それぞれのネットショッピングサイトでの在庫引当をリアルタイムで行うことができ、誤った在庫表示を防ぐことができます。
また、引当に加え、それぞれのサイトでの在庫の動きが見える化し、より的確な数量で在庫発注を行うことも可能になります。

販路拡大と販売機会の創出

ECサイトでの売上向上のためには、販売チャネルを増やすことは効果的な手段となります。しかし、販路拡大に伴い、管理すべき情報や業務も増加します。そこで、複数のサイトの受注業務を一元管理することのできる受注管理システムを導入することで、そのような懸念をせずに、販路拡大、販売機会の創出を見込むことができ、結果的に、EC事業全体の売上向上を目指すことができます。

受注管理システムを導入する2つのデメリット

デメリット①コストがかかる

導入する際の導入コストだけでなく、月額の固定コストもかかります。利用するシステムにもよりますが、月額の固定費は一般的に1万円〜がほとんどです。
そのため、自社のECサイト規模を考慮し、課題を見極め、システム導入が効果的であるか見極める必要があります。

デメリット②顧客との直接のコミュニケーションが減る

確認メール送信を自動で行う受注管理システムを導入することで、作業工数を削減することができると同時に、お客様と直接コミュニケーションをとる機会も減ります。そのため、定期的なメール配信や、購入された商品に基づいた派生商品のご案内等を行い、お客様との関係性構築に積極的に取り組む必要があるでしょう。

受注管理システムを選ぶ際の4つのポイント

本章では、自社に合ったシステムを選定する際の4つのポイントをご紹介します。

選定ポイント①他サービスとの連携が可能か
②コストや自社製品に適しているか
③システムの操作はしやすいか
④クラウド型orオンプレミス型

他サービスとの連携は可能か

受注管理システムは、他のシステムと連携させることで、機能の幅が広がります。
WMSや出荷管理システムなど、自社で既に物流システムを利用している場合や、将来的にシステムを増やす予定がある場合には、とくに注意を払って確認すべきでしょう。

自社製品に適しているか

業界によって、受注管理における、受注から発送までの一連の流れが異なるため、適した受注管理システムも異なります。そのため、自社の受注管理のフローに適しているか、機能や導入事例などを参考に見極める必要があります。
さらに、導入後に機能の追加や変更可能かどうか、設定した価格や導入目的は満たすかどうかについても確認する必要があるでしょう。

システムの操作はしやすいか

受注管理業務の要となるシステムを導入する際は、操作方法についても事前に確認するようにしましょう。操作方法がシンプルであれば、社内でも浸透しやすく、作業を標準化し、人件費削減や物流業務全体の業務効率向上を目指すことができます。
システムによっては、導入を決定する前に、無料お試し期間を設けている場合もあるため、積極的に利用するようにしましょう。

クラウド型orオンプレミス型

受注管理システムは「クラウド型」もしくは「オンプレミス型」の2種類があります。それぞれの特徴について解説します。

クラウド型の受注管理システム

クラウド型は、クラウドベンダーが用意したシステムをネットワーク越しに利用するサービスです。

メリット・ネット環境があれば、PC・タブレット・スマートフォンなどでどこでも操作可能
・導入コストが安い
・導入までにかかる時間が短い
デメリット・自社の既存システムや作業フローなどを、導入システムに合わせて変更しなければならない場合もある
・システムのインフラ自体を自社で管理できない

オンプレミス型の受注管理システム

オンプレミス型は、自社独自のインフラを構築し、機能を自由にカスタマイズできるサービスです。

メリット・自社のニーズに合わせて自由にカスタマイズ可能
・システムのインフラを自社でも管理することができる
デメリット・導入に高いコストや時間がかかる
・自社での運用コストや管理業務が増える

受注管理システムおすすめ10選!

ECサイト運営におけるおすすめの受注管理システムについて、「特徴」「料金」「無料お試し期間の有無」の3点でご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

mylogi

アートトレーディング株式会社が提供する物流システムです。受注や在庫自動引当、出荷登録など受注管理業務をはじめとし、物流における全般の業務を網羅しています。EC運営会社による、当事者目線で構築されたシステムのため、EC物流に強みがあります。

特徴・シンプルな画面で簡単操作
・ECに強みを有し、代表的なカートシステムやショッピングモール、一元管理システムなどその他のシステムとの連携が可能
・低コストで、自社に合わせたカスタマイズが可能
料金・mylogi Lite
初期費用 無料 月額 ¥88,000
・myloigi standard
初期費用 ¥300,000円 月額 ¥50,000

初期費用が無料になりました!詳しくは→
mylogiプランについて

NEXT ENGINE

Hamee株式会社が運営するSaaS型(クラウド型)受注管理システムです。運営者も、自社のECサイト運営を行なっており、当事者目線での豊富なノウハウを提供しています。導入企業は業界最大級の約3万店にのぼります。

特徴・操作、ログイン履歴を残すことで、複数人での運営でも安心
・WMSや会計ソフトなどその他システム、業界最大数のモールとの連携が可能
・いつでも機能の追加、カスタマイズが可能
料金初期費用 ¥0
月額 ¥10,000~(受注件数により変動)
無料お試し登録完了後、30日間の無料トライアル

助ネコ

株式会社アクアリーフが運営するクラウド型通販管理システムです。受注管理をはじめとし、在庫管理や商品登録などの機能も有しています。手厚いサポート体制や使いやすさに強みをもち、社内での作業の標準化を図ることができます。

特徴・視覚的にわかりやすい管理画面で、誰でも簡単に操作できる
・代表的なショッピングモール、カートシステムとの連携が可能
・はじめてのお客様からリピーターまで、顧客ランクの表示が可能
料金・受注管理Lite(ビギナー店舗向け)
初期費用 ¥30,000 月額 ¥2,000~
・受注管理Basic(小〜中規模店舗向け)
初期費用 ¥30,000 月額 ¥15,000~
・受注管理Pro2(中〜大規模店舗向け)
初期費用 ¥30,000 月額 ¥95,000~
・助ネコPremium(大規模店舗向け、最上位プラン)
初期費用 別途見積もり 月額費用 別途見積もり(¥150,000~)
無料お試し登録後、機能制限なしで30日間の無料体験

TEMPOSTAR

NHN SAVAWAY株式会社が運営する、クラウド型ネットショップ一元管理システムです。運用方法に加え、売上向上に関するサポート体制にも強みを有します。「ヤフオク!」と連携させることができ、入札直後に在庫確保や引当を行うという業界唯一の特徴もあります。

特徴・お客さまごとのタグ設定や検索機能で、徹底した顧客管理ができる
・代表的なショッピングモールやカートシステムとの連携が可能。とくに「ヤフオク!」との連携に強み
・システムの新規機能が随時更新、自社に合わせてカスタマイズも可能
料金初期費用 ¥0
月額 ¥10,000~(商品課金+受注課金)
無料お試し登録後、即座にすべての機能を30日間無料体験

CROSS MALL

株式会社アイルが運営する、ECサイトを一元管理するASPソフトです。商品登録や在庫管理、発注、仕入れなど、ECサイト運営で発生する業務全般の管理を行います。受注管理では、1つのインターフェースにてまとめて管理することができます。

特徴・専属チームによる手厚いサポート体制
・主要モール、カートシステムとの連携が可能
料金初期費用 ¥0
月額 ¥5,000~(モール数、商品点数に応じて変動)
無料お試し事前予約で、オンラインデモ無料体験

アシスト店長

株式会社ネットショップ支援室が運営する、クラウド型EC総合プラットホームです。受注管理に強みをもち、受注の仕分けや不正注文の選定などを自動で行います。また、顧客リストの抽出やメールの差し込み文章変更などの機能もあり、「顧客のリピート化」に強みをもちます。

特徴・顧客管理や分析機能、フォローアップ機能で、LTVを最大化
・主要モール、カートシステムに加え、WMSや後払い決済、送り状発行との連携も可能
・豊富なオプション機能あり
料金初期費用 ¥0
月額 ¥10,000~(受注件数により変動)
無料お試しお問い合わせにて申し込み完了後、15日間無料体験

GoQSystem

GoQSystem(ごくーシステム)は、株式会社アイティーキューブ(株式会社GoQSystem)が運営する、通販業務のクラウド型一元管理システムです。受注管理機能では、検索や履歴機能に強みをもちます。また、楽天との連携強みをもち、楽天のみをモールとして用いるEC事業者からも高い評判が寄せられています。

特徴・運用に関する豊富なマニュアル、動画を取り揃えている
・主要モール、カートシステムに加え、対応送り状ソフトとの連携も可能
・必要に応じて、受注管理以外の機能と組み合わせ可能
料金<受注管理プラン>
初期費用 ¥30,000~
月額 ¥15,000~
(その他在庫連携や出荷管理プランなどと併用する場合は、料金に変動あり)
無料お試しお申し込みにてログインID発行後、すぐに20日間無料体験

楽楽バックオフィス

テクマトリクス株式会社が運営する、EC運営におけるバックオフィス業務を自動化するクラウドサービスです。受注管理に加え、在庫管理や配送管理も自動化・一元管理することができます。

特徴・RMS(店舗運営システム)に近いデザインで、操作のしやすさに強み
・主要モール(楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、ポンパレモール、Makeshop、Wowma!)に加え、楽天RMSとの連携も可能
・在庫管理や配送管理の機能付き
料金初期費用(新規開店支援サービス)¥100,000
追加開店支援サービス ¥30,000/店舗
月額 ¥10,000/店舗(出店店舗数に応じて変動)
無料お試し記載なし、詳しくはお問い合わせにて

まとまるEC店長

株式会社ブランジスタが運営する、ECにおける在庫管理・商品登録・受注管理のクラウド型一元管理システムです。越境ECにも対応可能な点、「初期費用、メンテナンス費用、店舗数課金なし・商品数に応じた月極固定費のみ」のシンプルな料金プランが特徴です。

特徴・「商品一括編集ボタン」での簡単な操作
・主要モール、カートシステムに対応
・店舗拡張、受注件数の変動に応じた追加料金の発生なし
料金初期費用 ¥0
月額 ¥9,800~(商品数により変動)
無料お試しサービス申し込み後、初月無料で最大1ヶ月利用可能。その後、継続する場合に料金発生。

通販する蔵

株式会社ソフテルが運営する、オンプレミス型受注管理・在庫管理ソフトです。完全カスタマイズ型のシステムのため、連携システムや出店店舗など、自社に合わせたシステムを構築することができます。クラウド型と比較して、導入のコストや時間がかかり、比較的大規模のEC事業者におすすめです。

特徴・高い導入実績
・主要モール、カートシステムやその他物流業務に関連するシステムとの連携可能
(カスタマイズ型のため、自社独自の連携ができる)
・ヒアリング後、自社に合わせた自由なカスタマイズが可能
料金初期費用 ¥1500,000~
その他オプションで追加料金発生(詳しくはお問い合わせにて)
無料お試しカスタマイズ型のため、お問い合わせにて要確認

受注管理システムを効率的に運用するには?

システムを利用すれば、業務が効率的になりますが、本章で紹介する3つのポイントを意識すれば、さらに時間やミス、作業コストが削減されます。そのポイントとは以下の3つです。

・自社にあったシステムを利用する
・人員配置を見直す
・既存の業務システムとの連携を考える

以下で詳しく解説します。

自社に合ったシステムを利用する

受注管理システムは自社に合ったシステムを選ばないと導入しても効果を発揮しないことがあります。そのため、まずは自社の業務上の課題を見直すことが必要です。

具体的には現状の課題を抽出して受注システムを導入することで、どんな課題を解決するのかなどのシステム導入の目的を明確にすることが重要です。目的を明確にすることで自社に必要なシステムを判別することができ、大きな効果を発揮します。

人員配置を見直す

受注管理システムを導入することで、今まで受注管理に携わっていた人材が不要になります。そこで、不要になった人材を他の業務に当てることでその業務の効率化を図ることができます。

また、必要な人材人数も少なくなることがあるため人件費の削減にもつながります。このように、システム導入後の人材配置を見直すことで他業務の効率化や人件費の削減をすることができます。

既存の業務システムとの連携を考える

受注管理システムを導入する際には既存の業務システムと連携ができるかを確認する必要があります。なぜなら、システム連携のテストでトラブルが発生した場合システムの見直しが必要になるからです。

また、その際に多くの時間やコストが必要になってしまうこともあるため、システムを導入する時には事前に既存のシステムと連携ができるのかを確認しておく必要があります。

物流業務全般を丸投げしたい方へ

「物流業務に時間がかかっていて、EC運営担当者の主業務である商品開発や販路拡大に十分に取り組めていない」
このような課題をお持ちの企業様も多いのではないでしょうか。

たしかに受注管理システムを導入すれば、工数が削減されますが、物流業務から開放されるわけではありません。物流業務全般を委託して、EC運営者の主業務に専念するにはフルフィルメントサービスの利用がおすすめです。

フルフィルメントサービスとはECサイトにおける「商品の注文受付(受注)〜商品の配送完了」の一連の物流業務全般を全てまたは部分的に外部のプロに委託するサービスのことです。

わずらわしい物流業務を全て物流のプロにお任せする。空いた時間で自社の社員は販売促進やマーケティング業務などのEC運営者が本来行うべき、コア業務に専念して、売り上げに貢献する。フルフィルメントサービスは売り上げアップのためのサービスといって良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。受注管理システムを導入することで、業務の自動化を実現し、ミスや作業工程を削減することができます。さらに、気軽に出店店舗数を増やすことができることから、ECサイト拡張を図ることができます。ぜひ参考にしてみてください!

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在庫回転率とは?計算方法や目的、上げるための4つのポイントをご紹介!

在庫回転率とは、在庫管理やECサイトの運営の鍵を握る重要なポイントです。在庫の状況に応じて、仕入れや売上が大きく変わってくるのは明らかです。しかしながら、在庫状況の把握と一概に言っても、具体的な手段に悩みを抱えるご担当者様も多いのではないでしょうか。そこで、今回は「在庫回転率」について、計算方法や算出する目的、回転率を上げるための4つのポイントなどをご紹介します!

在庫回転率とは?

在庫回転率とは、一定の期間で在庫の入出荷数、つまりどの程度の数量を仕入れ、販売しているのかにより、平均在庫が何度売れたかを数値で示したものです。該当の期間で、商品の在庫が入れ替わった回数を算出し、在庫の動きを見える化することができます。求め方は2通りあり、金額と数量(個数)を用いてそれぞれ算出することができます。

在庫回転率の数値が高いほど、回転率がよく、より短期間で商品が出入りしている(売れている)ことを示します。一方で、数値が低ければ、商品が売れるまでに長いスパンがかかることを意味します。

一般的に、在庫回転率を高い方がいいことは明らかです。しかし、数値が高すぎる場合は、在庫切れの状態を生み出す可能性もあります。また、商品の品種や業種によって、在庫回転率の目安は異なります。したがって、一概に数値が高ければ高いほどいいとは言い切れないでしょう。

在庫回転率を把握する目的

在庫回転率を算出する主な目的は以下の3点が挙げられます。

①在庫の動きを可視化する

在庫回転率を算出することで、一定期間の間に在庫が入れ替わった回数を明確にすることができます。つまり、商品を仕入れてから、販売するまでのスピードを把握できるようになります。

②無駄なコストの発生を防ぐ

在庫の仕入れ〜販売の期間を把握することで、より的確な仕入数を予測することができます。つまり、廃棄となり得る、「過剰在庫」や、在庫切れを生み出さないための最小限の在庫数を示す、「適正在庫」なども求めることが可能になり、無駄なコストの発生を防ぎつつ、利益の最大化を目指すことができます。

③ECサイト全体の質を高める

在庫回転率より、適正在庫を算出することで、商品の品質維持を実現することができます。ECサイト運営では、商品をお客様の手元にお届けするまでのスピードと正確さ、商品やサービスの品質が成功の鍵を握ります。正確な在庫回転率を把握することで、最適な在庫数を予測し、高品質な商品の販売が可能となり、ECサイト全体の質を高めることにつながります。

在庫回転率の求め方<金額を用いた計算方法>

①金額ベース②数量ベースのそれぞれを用いた在庫回転率の求め方について解説します。両者の計算方法に共通した、必要なデータとして、「①調査期間②調査開始時の数値③調査終了時の数値」が挙げられます。
数量を元に求める場合のみ、「日々の出庫数量」も必要となります。

それでは、金額を用いた求め方について解説します。

【売上原価】
売上原価=(該当期間の期首の商品棚卸高+商品の仕入れ高)ー該当期間の期末商品の棚卸高

売上原価は、「出庫金額」「売上金額」ともいわれ、「商品棚卸高」とは、その期間において、在庫として売れ残り、翌期へ繰越す商品のことをさします。

【平均在庫金額】
平均在庫金額=(該当期間の期首の棚卸高+該当期間の期末の棚卸高)÷2

平均在庫金額は、「棚卸資産」「平均商品在庫高」ともいわれ、該当期間の期首と期末の在庫金額の平均で求めることができます。

原価と売価、どちらを使うべきか?

金額ベースで在庫回転率を算出する場合、「原価と売価のどちらの数値を使うのか」と迷われる方も少なくないでしょう。売価は、原価に利益をつけた金額であるため、仕入れ〜販売までの「在庫」の実態をより正確に把握するためには、原価の数値を用いて計算する必要があります。

金額を用いて在庫回転率を算出する際には、以下のデメリットがあることも念頭に入れておく必要があります。

デメリット・決算書が必要となり、1年ごとの計算になってしまう
・棚卸には「製品、仕掛品、原材料・貯蔵品」が含まれ、商品の原価以外の要素にも左右され、金額のみで正確な数値を求めるのは難しい

そのため、在庫の数量を用いて、在庫回転率を求める方がより一般的であるといわれています。

在庫回転率の求め方<数量を用いた計算方法>

続いて、数量を用いた在庫回転率の求め方について解説します。

【総出庫数】
総出庫数=対象の期間における日々の出庫数量の合計

【平均在庫数】
平均在庫数=(該当期間の期首の在庫+該当期間の期末の在庫数)÷2
(期首と期末の平均を求める)

数量を用いて在庫回転率を算出するメリットは以下の通りです。

メリット・決算書が不要なため、いつでも数値を求めることができる
→月単位での算出も可能になり、常に正確な数値を把握することができる
・より現場の実態を把握することができる
→数量以外の要素に左右されることなく、正確な数値を求めることが可能になり、在庫管理の現場の実態を把握することができる

したがって、在庫回転率を求める場合、金額を用いた計算に比べ、数量を用いる方が、より正確な数値を算出することができます。

在庫回転率を上げるには?

在庫回転率を上げるためのいくつかの施策として、以下の4つが挙げられます。

ポイント・定期的に在庫回転率を求める
・リードタームを短縮する
・在庫整理を行う
・目標数値を設定する

①定期的に在庫回転率を求める

金額を用いて在庫回転率を算出する場合は、決算書が必要となり、計算できる時期が限られてしまいます。一方で、数量(個数)を用いることで、いつでも数値を求めることができます。

定期的に在庫回転率を求め、在庫状況や動き方の見える化を実現し、より正確な数値を把握することで、余剰在庫の削減や適正在庫など、その他の多くの数値を求めることも可能になります。その結果、在庫状況における課題が明確になり、改善に向けた取り組みも可能になります。

②リードタイムを短縮する

リードタイムとは、一般的に作業に着手してから完成するまでの期間のことをさしますが、ECにおいては「お客様が商品を注文してから、商品が手元に届くまでの期間」を意味します。

ECにおいては、「リードタイムの短さ」がサイト全体の質を大きく左右します。そのため、リードタイムを可能な限り短縮し、顧客を獲得、維持し続けることで、商品の売れ行きを高め、結果的に在庫回転率を向上させることにつながります。

「リードタイムを短縮→在庫回転率の向上→高品質な商品の販売を実現→ECにおける顧客満足度向上」という一連の流れからもわかるように、リードタイムと在庫回転率は密接な関係であることがわかります。

③在庫整理を行う

ECサイトの拡大に伴い、在庫の整理が行き届かなくなってしまったというお悩みを抱えるご担当者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。商品の品質が低下するだけでなく、在庫回転率を下げている大きな要因でもあります。

そのため、不要な在庫を常に整理するルール等を構築し、いつでも販売できる状態の在庫のみを保有することで、在庫回転率を高めましょう。

④目標数値を設定する

在庫回転率は、一般的に「高ければ高いほどいい」といわれています。しかしながら、上記でも述べたように、高くしすぎてしまうと、欠品状態を招いてしまう恐れもあります。また、扱う商品によっても、適切な数値は異なります。

そのため、自社の規模や扱う商品に合わせ、目標数値を明確に設定することが必要となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。商品の入れ替わりを可視化する在庫回転率を求めることで、より効率の良い在庫管理の実現が可能になります。また、在庫回転率を正確に把握することで、余剰在庫や適正在庫など、他の様々な数値を見える化し、在庫管理における課題を洗い出すことにもつながります。そのため、在庫回転率を求めることで、ECサイトに効果的な運営、利益拡大を見込むことができます。ぜひ参考にしてみてください!

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・小規模導入できるおすすめ在庫管理システム10選比較!

EC運営における物流管理でお悩みの方へ

このようなお悩みをお持ちの企業ご担当者様へ

▶︎受注と物流が別管理なので煩わしい

▶︎売り上げが伸びてきたので、人力での管理に限界を感じている。

▶︎既に受注管理システムを導入しているが、どこか物足りなさを感じ、本当に自社に合ったサービスを探している。

▶︎物流管理にかかるコストを圧縮したい

EC運営実績豊富なアートトレーディング社だからこそ開発できた、物流~受注管理システムmylogiであれば、そのようなお悩みをオールインワンで解決可能です。

少しでもご興味お持ちになられましたら、ぜひご相談くださいませ。

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